目次
前書き
手引き(党派的であるということ;アンダーグラウンドということ;テクノロジーということ;書くということ;歴史ということ ほか)
理論化の試み(寄食者のポップ研究メモ;大げさなコンセプト;歴史と進歩;文化の進歩?政治の進歩?;でもやっぱり:進歩というプロジェクト ほか)
ラブパレード
著者等紹介
ポーシャルト,ウルフ[ポーシャルト,ウルフ][Poschardt,Ulf]
1967年、ニュルンベルク生まれ。ベルリン・フンボルト大学哲学科で美学を学んだ後、ジャーナリズム界に入り、2000年まで有力紙『南ドイツ新聞』刊行の雑誌『SZマガジン』の編集長を勤める。2001年、ベルリン芸術大学で美学論担当の客員教授に就任し、雑誌『ヴェルト日曜版』のディレクターも兼任して現在に至る。学生時代には、ミュンヘンのクラブでDJとして活躍したり、『ヴォーグ』誌のファッションモデルにもなるなど、マルチ振りを発揮している
原克[ハラカツミ]
1954年、長野県生まれ。現在、早稲田大学教育学部教授。専門は複合文化学、メディア論、サブカルチャー論
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感想・レビュー
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千利休
1
思想本、良い2022/01/11
qoop
1
原著が出版された01年と比べ、レコードを買わずDL音源をソースとして重用するDJが増えているのは大きな変化だろう。技術/メディアとの即応関係として、シンボリックな権威への抵抗として、著者の示す進歩のスタイルと親和性が高い気もするが...それほど単純ではないか?2009/11/05
くわばらかずや
0
ラドンと、言語学者のソシュールは、死んだ年が4年しか違わない。「絶対的な自分と言うのが存在して、それを削り取る作業が芸術だ」と、ラドンは述べている。ソシュールは、「言語学には絶対的な規則が存在する」と提唱した。それが、1960年代のポストモダンによって、パラダイムシフトが起こった。それが、芸術では二つのレコードを掛け合わせる、DJカルチャーであり、言語学では、チョムスキーによる、「相対的な掛け合いの中に、規則性が孕んでいる」という、絶対的→相対的。の転換期があった。もう一度読み直してきます。2011/01/21
pddk
0
DJ文化の発生から浸透を切り口に、現代思想の流れ、ポップな文化が持つ意味の流れを述べている。詳しい!いろいろ!参考になる。けど若干、文体がラフすぎて読みづらいかなw2009/07/04