内容説明
モントリオールで知られるケベック州はカナダで唯一フランス語を公用語とする州として独自の個性を固持する一方、移民をひろく受け入れる政策が多様な文化の混交を生じさせ、アートシーンに豊かな実りをもたらしています。1960年代の社会変革以後、世界から注目されるアーティストを数多く輩出し続けているケベック・アートの魅力とその源泉を、また、そのモデルケースとしても注目されるアート・ビジネスや文化助成の様相を多くのインタビューを交えつつ、あますところなく紹介します。
目次
第1部 ケベックの魅力(ケベックとの出会い;ケベックの紹介;ケベック州の二大都市案内 ほか)
第2部 ケベック・アートガイド(ダンス;演劇;マルチディシプリナリーアート ほか)
第3部 ケベック・アートをささえる社会環境(法律と支援制度;文化の民主化を図る「文化の日々」;“マイノリティ”アーティストたちの活動 ほか)
第4部 資料
著者等紹介
安田敬[ヤスダケイ]
ダンスカフェ主宰。『ダンスカフェ』『季刊ダンサート』発行。アメリカン・ナナ通信東京支局勤務後、1980年代からフォト・ジャーナリストとしてアメリカ、インド、タイ、カンボジア難民等アジアを、その後ヨーロッパ、エジプト、イスラエルなど取材しながら『asahiジャーナル』など週刊誌、メディアに発表。1985年からダンス関係の編集に携わる。写真展自作「東京(七三)」「ニューヨーク(八〇)」「パリ(九四)」発表。1997年ピナ・バウシュ写真展(さいたま芸術劇場)や、2002年「ダンスビエンナーレ東京」(青山劇場)に企画参加、大野一雄展(東京写真美術館)の企画参加予定
西田留美可[ニシダルミカ]
パフォーミングアーツに対する関心は、学生時代、政治社会学ゼミで行われた演劇ワークショップに始まる。パフォーマンス、マイム、ダンスと渡り歩き、ケイタケイ、菊池純子、土方巽から即興の面白さを、石井かほるから振付、創作の奥深さを学ぶ。ダンス評論誌を有志で立ち上げてから、ダンスの魅力やダンスを取り巻く環境について調べ考えることに関心が移る。『季刊ダンサート』『芸能白書2001』、ダンス、映画プログラム等に寄稿。文化経済学会所属
西元まり[ニシモトマリ]
大学在学中より、雑誌、新聞の取材にかかわる。卒業後、業界出版社を経てフリーランスライターに。92年、シルク・ドゥ・ソレイユ日本公演『ファシナシオン』を観てケベックサーカスに魅了され、取材を開始。現在主に、サーカス、旅行、映画、人物インタビューなどを中心に国内外の取材を手掛ける
広戸優子[ヒロトユウコ]
モントリオール在住。コンテンポラリーダンスや演劇など舞台芸術について執筆。季刊誌『ダンサート』に寄稿。メールマガジン『ダンスはアート』発行。モントリオール発日本語ウェブマガジン『From‐Montreal.Com』の年間シリーズ「Dance Note」「Theatre Note」「Festival」を執筆担当するなど、体験に基づく現地情報を発信し続けている
藤本紀子[フジモトノリコ]
モントリオール在住。フリーライター。カナダの日系メディア『日加タイムス』『from‐montreal.com』、モントリオールの日刊誌『The Gazette』等にライター兼カメラマンとして記事を執筆。英語・仏語・スペイン語力を生かして映画のシナリオ翻訳、TV雑誌等の取材コーディネーターとしても活動している。伊良部英輝投手モントリオール・エクスポズ入りをきっかけに、『スポーツ報知』『月間メジャーリーグ』等を媒体にメジャー取材を続けるスポーツライターでもある
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