国民道徳論の道―「伝統」と「近代化」の相克

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784883031184
  • NDC分類 155
  • Cコード C1037

内容説明

「教育勅語」をいかに近代国民国家のなかで機能させていくか。正統イデオローグとして、元田永孚、井上哲次郎、吉田熊次らは、そのために、いかなる論理を構築したのか。また、それらがいかように受け入れられ、あるいは排除されていったのかを明らかにし、日本近代教育の基底を問う。

目次

第1章 元田永孚の教学論(朱子学徒の明治維新;教学と教育の間;教学と国民教育の間;教学論から国民道徳論へ)
第2章 井上哲次郎と不敬事件(予期せざる陥穽;国民道徳と倫理的宗教 ほか)
第3章 吉田教育学と国民道徳論(如何にせば;社会的教育学から系統的教育学へ ほか)

著者等紹介

森川輝紀[モリカワテルミチ]
1945年、兵庫県生まれ。東京教育大学教育学研究科博士課程修了。現在、埼玉大学教育学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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軍縮地球市民shinshin

11
第3章のみ必要に迫られて読んだ。教育勅語の文面は別に「軍国主義」でもなんでもないが、この公式解釈は何度か変わっている。教育学者吉田熊次は、内容は世界共通で普遍的だが、その構成は日本特殊だと指摘し、倫理学者和辻哲郎は内容も構成も普遍的で世界に共通しているとしたが、国語学者山田孝雄や憲法学者筧克彦は日本精神の冠たる特殊なものと崇敬した。後者の勢力が昭和に入り主力になり、果てはそれ以外の解釈を認めなくなったのが、現在の教育勅語排除思想の根底に有る2017/08/08

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