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出版社内容情報
磔刑のキリストは肉塊に、教皇の椅子は便器に、肖像の人物はサイとかけあわされ極度に歪められる?。絵画にとどまらない影響を今も残す特異な画家の、死の直前に収められた最後の肉声。
内容説明
今世紀もっともセンセーショナルな作品を残した画家ベイコンの、はからずも死去直前に行われた対談。本書の対談テクストに、D・シルベスターらベイコン研究者によるインタヴューや親しい人々の証言を対照させ、最新のベイコン研究の情報を網羅した詳細な訳注を付加。ベイコンの主要作品とともに、ピカソをはじめその作品創造に影響を与えた絵画・写真をあわせて収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なかつ
1
ベーコンの生き方、芸術の捉え方などが非常に魅力的に語られていて、読んでいてとても楽しかった。作品の本能的な暗さとは対照的に(その二つは表裏一体なのだろうが)、からっとしたベーコンの価値観みたいなものを感じた。作品だけでなく、ベーコンという人物自体も大好きになった。2013/10/16
吉倉槇一
0
評論家アルシャンボーが画家ベーコンに三回にわたって試みたインタヴューを収録しており、詳細な注が施されている。ベーコンは本物の天才だったので、ここにはいわゆる“創作の秘密”などは一切語られていない。むしろその退屈さがかえってこういう芸術家が存在しうるというすごさを感得させるという、いたってシンプルな対談になっている。ただ、画家がピカソは好きだがクレーには何も感じないとか、フロイトを良く読むとか、ウォーホルは悪くないとか言っているのを知るのは面白い。最後の対談の直後、画家は心臓発作で急逝した。1992年刊。2013/01/28
bluepand
0
積ん読解消。ベイコンの父親は、自らの家系が哲学者フランシス•ベイコンの末裔だと信じており、息子に同じ名前をつけたのだそう。女優アン•ハサウェイの父親が、シェイクスピアの妻の名を娘に付けた話を思い出した。「これはギリシャの古典演劇の古い考え方で、つまり、観衆は恐怖の感情を深く感じるためにそのにやってきて、それで自分の熱情を浄化できたというわけだ」クラシック音楽に感じる疑問の答えへのヒントを貰った気がする。『口の病気』という本を買って興味深く読んだというのも面白い逸話だ。また、音楽と絵画との関係についても触れ2013/01/20
ULTRA LUCKY SEVEN
0
音楽について語るベーコン2011/10/14
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