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出版社内容情報
大きな身振りで綱渡りをする人物、それは「近代」という危機の時代と、芸術家としての自己の寓意だった。
内容説明
第二次世界大戦勃発後スイスに亡命したクレーは、着実に迫る死を眼前に、自分の芸術が持つ「目的」について自問した。そして彼は綱渡り師という象徴を拠り所とし、この作品「大はしゃぎ」を制作する。歴史に対峙し狼狽しつつも、その中で自らの芸術家としての展開を想起すること―まさにその過程において、芸術家としての自己理解に対する、問と答えが存在している。
目次
第1章 現代史に関する意識
第2章 緊張をはらむイメージの力学
第3章 危うい綱渡り
第4章 歴史風刺の伝統
第5章 世界を超越した視点からの統合
第6章 襲いかかる戦争
第7章 寓意的な戦争イメージの類型
第8章 死を告げる太鼓
第9章 芸術の理想の疑わしさ
第10章 悲劇的な自己主張
第11章 歴史風刺の楽観主義
第12章 戦争と芸術
第13章 クレー芸術の行方
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