目次
第1部 マルシリオ・フィチーノ
第2部 ピコ・デッラ・ミランドラ
第3部 ピエトロ・ポンポナッツィ
第4部 ジョルダーノ・ブルーノ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
左手爆弾
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日本語で紹介されているものが少ない、あるいは少し古くて一面的な紹介にとどまっているルネサンスの思想を「霊魂論」という観点から論じている。ルネサンス思想は、なるほどアリストテレスよりはプラトンを重視し、中世では低く見られていた個人の尊厳や肉体への見方を回復させた。しかし、一方ではアリストテレスの新解釈が出現したり、肉体や個人への見方も様々であった。それぞれの論考で霊魂を巡る問題が立てられ、適切な仕方で処理されているので、非常に参考になる。ルネサンス関係を勉強するならまず読んでおいて損はないと思われる。2016/07/26