内容説明
本書の内容は、簡潔に要約すれば、グローバリゼーションの過程というものは、一方的な西欧化や、アメリカ化の過程ではなく、グローバル化に含み込まれていく地域や人々の能動的な反作用からの影響を採り入れた相互反映的なものである、ということにある。グローバリゼーションの進行という圧倒的な現実を認めながらも、著者はそれに統合されつつある地域や人々のポジティヴな関与という側面からも、グローバリゼーションの問題を理解しようとつとめている。
目次
序論
第1章 ヨーロッパの地球観
第2章 大衆社会とアメリカの夢
第3章 国民国家システムのなかの市民
第4章 グローバルエコノミーにおける生産者・消費者
第5章 グローバルなコミュニケーションシステムのなかの観衆
第6章 世界秩序のなかの兵士
第7章 グローバルな社会運動
結論 個人的なものとグローバルなもの