内容説明
本書は、フランスのアナール学派およびその影響を受けた我が国の社会史研究から多くの示唆を受けつつも、なおかつ私なりの問題意識の下に、対象を西欧中世、とりわけ中世イングランドに求めて行なってきた習俗と法および社会(共同体)の研究に関する報告である。
目次
第1章 認識の方法へ向けて―法と社会の認識方法
第2章 西欧社会の諸原理―法現象と社会現象
第3章 交易港と商慣習法
第4章 雪冤宣誓―都市の習俗と法の研究序説
資料 チャールズ・グロス「中世イングランド自治都市における審理方法」の翻訳