出版社内容情報
平成の終わる今も、昭和の時代的危うさは再生産されている。元朝日新聞の名コラムニストがその実体験に照らして警鐘を鳴らす。いまや「昭和」は「古い」の代名詞。でも、その昭和の出来事は本当にもう終わってしまった過去なのか。ヘイトスピーチ、雑誌やSNSなどに踊る極端な言動、少数派への配慮なき攻撃。そして旧軍部を想起させる一強独裁政権による印象操作。昭和の危うさを再現しながら新たな時代に入ろうとしている現在こそ、言葉のウソを見抜いて考える力が求められる。元朝日新聞の名コラムニストが、自身の実体験を踏まえて論考する。
轡田隆史[クツワダタカフミ]
著・文・その他
内容説明
本当の意味で「考える」とは、どういうことなのか?名コラムニストによる名解答!!頭のよくなる読書案内付き。
目次
第1章 都合よく利用される言葉「武士道」
第2章 考えることを放棄せず、学ぶことを怠らない
第3章 東京二〇二〇年にむけて「国家総動員法」?
第4章 美しい外見、耳あたりのよい言葉はクセモノ
第5章 「なぜ?」を言葉にして自分に問いかける
第6章 過去は終わらず、絶え間なく再生産されている
著者等紹介
轡田隆史[クツワダタカフミ]
昭和11年(1936)年、東京に生まれ、埼玉で育つ。埼玉県立浦和高等学校、早稲田大学卒。同34年4月朝日新聞社入社。盛岡、甲府支局員、宇都宮支局長、東京本社社会部次長、編集委員、役員待遇論説委員(コラム担当)などを経て、平成11年3月に退社(この間、南極、欧米、中国、中東など世界各地に特派)。その後、テレビ朝日「ビッグ・ニュース・ショウ・いま世界は」「ニュース・ステーション」コメンテーター、NHK・FM放送「日曜喫茶室」、日本大学法学部非常勤講師などを歴任。現在はジャーナリスト、文筆家。日本記者クラブ、日本ペンクラブ、日本エッセイスト・クラブ、日本山岳会の会員のほか、ポーラ伝統文化振興財団評議員、早稲田大学WMWサッカー・クラブの顧問でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦