筒井康隆コレクション〈７〉朝のガスパール

筒井 康隆【著】/日下 三蔵【編】

出版芸術社（2017/11発売）

• サイズ B6判／ページ数 608p／高さ 20cm
• 商品コード 9784882934790
• NDC分類 918.68
• Cコード C0093

内容説明

読者の意見を反映させた型破りな作品「朝のガスパール」ロシア勇士の生涯を美文で描いた「イリヤ・ムウロメツ」真鍋博の緻密なイラスト、手塚治虫の美麗イラストを全点再録。リレー小説「冷中水湖伝」や「筒井康隆の人生悶答」など貴重な作品を多数収録。全７巻、堂々完結！

目次

１　朝のガスパール
２　イリヤ・ムウロメツ
３　空飛ぶ冷し中華（抄）（山下洋輔の周辺；冷中水湖伝；割り箸；筒井康隆聖会長御託宣；まえがきにかえて）
４　単行本＆文庫未収録エッセイ（ロマンチックな逃避；ファン・クラブを大組織に発展させる方法；残念だったこと；堕地獄日記；ＳＦを追って　ほか）

著者等紹介

筒井康隆［ツツイヤスタカ］
１９３４年、大阪生まれ。同志社大学文学部卒。工芸社勤務を経て、デザインスタジオ“ヌル”を設立。６０年、ＳＦ同人誌「ＮＵＬＬ」を発刊、同誌１号に発表の処女作「お助け」が江戸川乱歩に認められ、「宝石」８月号に転載された。６５年、上京し専業作家となる。以後、ナンセンスなスラップスティックを中心として、精力的にＳＦ作品を発表。８１年、「虚人たち」で第９回泉鏡花賞、８７年、「夢の木坂分岐点」で第２３回谷崎潤一郎賞、８９年、「ヨッパ谷への降下」で第１６回川端康成賞、９２年、「朝のガスパール」で第１２回日本ＳＦ大賞、００年、「わたしのグランパ」で第５１回読売文学賞を、それぞれ受賞。０２年、紫綬褒章受章。１０年、第５８回菊池寛賞受賞。ホリプロに所属し、俳優としても活躍している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[源次／びめいだー]

1992年日本SF大賞「朝のガスパール」のほか、「イリヤ・ムウロメツ」、「空飛ぶ冷やし中華（抄）」、エッセイなどを収録。「朝のガスパール」は読者参加型の新聞連載小説。どれも面白かったです。

2025/04/20

[5〇5]

「表題作は読者参加小説とは驚きだね。本当に新聞連載でこんなことやっちゃったんだね」 「メタフィクションはよく聞くけど、ここまで重層したのは初めてね。本の厚さにたじろいだけど、スラスラ読めて楽しめたわ」 「実験的といえばそうだけど、ネット社会ならではの試みはチャレンジだよね」 「著者の発想に驚かされたし、ＳＦ小説としての体をなしているところもすごいわね」

2019/11/27

[shuha]

筒井氏の作品を読むこともさることながら、真鍋博氏、手塚治虫氏の挿絵を楽しむ作品集でもある。それにしても、久しぶりの「朝のガスパール」は、とてもチャレンジした作品であることを再確認。 このシリーズを編んだ日下三蔵氏にも拍手。素晴らしいコレクションでした。 装丁も素晴らしい！

2018/12/26

[岸田解]

『朝のガスパール』は十数年ぶりの再読。／漸く〈筒井康隆コレクション〉を読み通したので、これからはまた未読の筒井作品を読んでいきたいと思います。発表順だと『馬の首風雲録』辺りかなぁ……。

2019/11/09

[izumone]

収録２長編を読むだけでも，著者のレンジの広さが改めて分かる。

2019/01/06