内容説明
元祖本格ミステリの巨匠・高木彬光。引っ越し魔。占い狂、金鉱探し、病魔による足の切断etc.。その風変わりで波乱万丈な人生。娘・晶子が綴る、おかしく清々しく時に生々しい作家の家の喜怒哀楽。
目次
第1章 作家高木彬光の周辺(逃げても逃げ切れなかった津軽;「刺青殺人事件」と生原稿;天城一さんの「刺青殺人事件」評 ほか)
第2章 引っ越し話(宇都宮から経堂までの家々―「ねんねこ」から「たからいし」;桜上水の家―冬のアイスクリーム;豪徳寺の家―ヘネシー印の胡麻油 ほか)
第3章 父・母・兄をめぐるエピソード(月日は六代の過客にして;曾祖父榊喜洋芽そして祖母岡本トメ;酒癖・女癖 ほか)
著者等紹介
高木晶子[タカギアキコ]
1948年、ミステリ作家高木彬光の長女として誕生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょーのすけ
0
再読。初回はオノ・ヨーコのエピソードと書名の由来らしき渡辺啓助氏との逸話くらいしか印象に残らなかったけれど、2度目は全般的にいい本だったなと感じた。まぁインパクトが強いのは相変わらずの2箇所なのだが。2008/09/04
asobi
0
作家の家族の大変さや、作家の気質・気概が活き活きと書かれている。昭和の文士の典型ですか。天城一とのやりとりなんで、稚気愛すべきというか、それぞれ理想と自負に燃えていたんですねえ。当然、小説に飽き足らず、勝負事やヤマに手を出すんですね。日本自体がそんな雰囲気韃靼ではないでしょうか。とばっちりを受けた娘さんは、強くたくましく、かつ朗らかに育つしかないわけですね。頭の下がる一冊です。2018/06/24
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