出版社内容情報
世紀の戦争を選択した、日本人の苦悩を語る。 なぜ日本人は大東亜戦争を戦うことになったのか。当時の日本人の苦悩に満ちた選択を、大本営陸軍参謀であった著者が虚心坦懐に語る。 六月、皇太后陛下が崩御され、これで昭和という時代が確実に終わったと実感した人は少なくない。しかし、一つの時代が終焉しても、語り継がれるべき歴史というものがある。▼本書は元大本営陸軍参謀将校として、大東亜戦争勃発の経緯をつぶさに見てきた著者が、日本がなぜ大東亜戦争を戦うことになったのかを、明治維新から日清・日露の戦争を経て、大東亜戦争にいたるまでの歴史を凝視しつつ、大東亜戦争は「自存自衛の受動戦争」であったという立場から、苦悩する近代日本の姿を、鮮やかに叙述したものである。▼本書は今から28年前の、ハーバード大学における講演録であるが、国家存亡の危機にあって当時の日本人が守り抜こうとした精神とは何であったかを問う著者の論点は、今、八方ふさがりの状況にある日本人への、危機に対する問題意識の喚起といってもよい。21世紀の国の形を考えるうえでの必読の書である。 ●序章 「大東亜戦争」という呼称について ●第1章 旧憲法下における日本の政治権力の構造上の問題点 ●第2章 満州事変 ●第3章 国防方針、国防に要する兵力及び用兵綱領 ●第4章 支那事変 ●第5章 昭和十五年の国策のあゆみ ●第6章 昭和十六年の情勢 ●第7章 東条内閣の登場と国境の再検討 ●第8章 開戦 ●終章 回顧よりの教訓
内容説明
日本はなぜ大東亜戦争を戦うことになったのか。国家存亡の危機にあって、日本人が守り抜こうとしたものは何であったのか。本書で著者は、明治維新から日清・日露戦争を経て、大東亜戦争にいたる歴史を凝視しつつ、大東亜戦争は「自存自衛の受動戦争」であったという立場から、苦悩する近代日本の姿を鮮やかに叙述する。二十一世紀に継承すべき「志」と「精神」を問いかける、国民必読の一冊。
目次
序章 「大東亜戦争」という呼称について
第1章 旧憲法下における日本の政治権力の構造上の問題点―戦争指導機構の弱体
第2章 満州事変
第3章 国防方針、国防に要する兵力及び用兵綱領
第4章 支那事変
第5章 昭和十五年の国策のあゆみ
第6章 昭和十六年の情勢
第7章 東条内閣の登場と国策の再検討
第8章 開戦
終章 回顧よりの教訓
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