内容説明
人間たちに殺され数を減らしていた妖達が、人の世に紛れて生きていた、幕末の江戸の町。女掏りの化け猫・お駒は、武士から財布を掠め取ったのだが、中から出てきたのは血判付きの封書だった。以後、お駒と、恋仲の化け猫浪人・鏡四郎は、凄腕の妖“影男”に狙われることになり…(暗殺密書より)。命を賭ける賭博場の秘密、吸血獣との対決、はたまた、大店の主毒殺の狂乱騒ぎ。「お化け相談所」を営む二人=二匹の化け猫が繰り広げる大立ち回り!鏡四郎とお駒の色恋や江戸の生活風俗を見事に盛り込んだ、愉快痛快妖し時代小説、シリーズ第一幕。
著者等紹介
松岡弘一[マツオカコウイチ]
1947年、埼玉県川島町生まれ。各種の職業を経た後、1991年、黒豹小説賞、小説CLUB新人賞、新鷹会の池内祥三文学奨励賞を受賞してデビュー。1997年、日本文芸家クラブ短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カバン
7
全ての話に色っぽい要素があるので、好き嫌いが分かれる本だと思います。内容もえげつない感じが多いので、普通の妖怪ものが好きな方には向かない本です。2015/02/08
とことこ
1
意外だった。想像してたお話と違った。てっきり妖怪の力でばっさばっさと悪を切り捨てる!みたいな感じだと思いきや、金と色を好む化け猫ちゃんのお話でした。でもこれがなんともいえない普通の弱い妖怪ががんばってくのでつい読みすすめちゃう。ただあんまりにも艶っぽい描写もあるんでちょっと照れちゃうわ。2010/03/02
クニーガ
0
ちょっと予想の妖話と違った…。2013/07/18
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- 和書
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