内容説明
400mが専門の彼の100m、200mへの挑戦とトレーニング、走法の変化は、表れる結果とともに「世紀の実験」と呼ばれ、’98年、東洋人初の「10秒00」の金字塔を打ち立てる快挙に結びついた。その背景には、あいまいな「常識」にノーと言える彼の研ぎ澄まされた感性と、たゆまぬ努力があった。「努力の方向性」を求め続けた歴史と記録。
目次
「プロ」から「アマチュア」へ
陸上競技にあこがれた日
熱血監督と巡り合って
400mで超高校新記録樹立
大学でぶつかった高い壁
出番がなかったバルセロナ五輪
新たな道の模索
アトランタ五輪
海外転戦の旅
絶頂期へ
バンコク・アジア大会の光と陰
競技人生の“集大成”シドニー五輪
現役選手から指導者へ
私の短距離トレーニング
著者等紹介
伊東浩司[イトウコウジ]
1970(昭和45)年1月29日、兵庫県神戸市生まれ。神戸市立鵯台中学校で陸上競技を始め、3年の全日本中学校選手権で100m5位、200m3位。報徳学園高校時代は400mがメインで、3年秋の沖縄国体では46秒52の高校新記録(当時)をマークして優勝。短距離のホープとして注目を集めた。東海大学時代は挫折も味わい、日本代表として活躍するのは1992年に富士通入りしてから。世界選手権は5度、オリンピックは3度出場。98年のバンコク・アジア大会では100m、200m、4×100mリレーの3冠に輝き、大会全種目を通じてのMVPを獲得。100mの準決勝では10秒00のアジア新記録を樹立し、9秒台に王手をかけた。200mでも20秒16のアジア記録を持つ。2000年のシドニー五輪を最後に選手生活にピリオドを打ち、2001年4月から甲南大学の選任講師(保健体育)。その後、アテネ世界選手権(97年)女子マラソン金メダリストの鈴木博美さんと結婚した
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