内容説明
昭和初期・東京―。不器っちょで筋骨薄弱、おっちょこちょいで鼻っ柱の強い江戸っ子らくだ君が、超ハイカラな中学校に入学した。個性的なクラスメートや先生に囲まれて、ケンカに恋愛、受験、性への目覚めなどを面白おかしく経験していくらくだ君。…だがやがて日本は果てしなき戦争の時代へと突入して―。昭和56年に出版された『学徒兵らくだ君』で人気を博した“江戸っ子らくだ君”が、ふたたび平成の世に帰ってきた。
著者等紹介
武田専[タケダマコト]
1923年東京生まれ。早大政経中退。1953年慶応大学医学部を卒業。精神科医局を経て、現在武田病院院長精神分析学振興財団理事長、医学博士。著書に「境界線例」「病院精神療法」「躁鬱病・精神分析の立場から」「精神分析と仏教」など専門書のほか、「現代人のこころの病い」自伝的小説「学徒兵らくだ君」(講談社・後光人社文庫)「わんぱくらくだ君」(講談社)で好評を博す。本書は東京での「らくだ君」の青・少年期に材を取ったものである
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感想・レビュー
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