ふしぎ文学館
底無沼

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784882931867
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

時代伝記小説の大家・角田喜久雄は、大正十四年、探偵文壇にデビューし、戦前・戦後を通じて数々のミステリを発表してきた推理小説の名手でもあった。笛を吹くだけで人を殺すことが出来るのか?人間の心に潜む底知れない悪意を描いて昭和三十三年度の探偵作家クラブ賞を受けた「笛吹けば人が死ぬ」、恐水病に罹った男の異様な犯罪計画を描く「恐水病患者」等、単行本未収録作品一篇を含む全十三篇!著者十代の才気あふれる初期作品から、最後のミステリ「年輪」まで、傑作・代表作を網羅した角田ミステリの精華集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

20
『リテラリー・ゴシック』に収録されていた「死体昇天」のあまりにも無慈悲で悲惨な描写で知った角田喜久雄の作品を収めた短編集。『下水道』での真相がグロテスク且つ悲痛で苦しいです。また、『恐ろしき貞女』では周囲を破滅させながらも美沙子の悲劇のヒロインに徹する姿に戦慄し、『悪魔のような女』では神父さんが哀れ。そして『四つの殺人』では何もしていないのに周囲の無理解や関係ない悪意によって全ての罪を背負わされるとし子ちゃんが可愛そすぎる…(T-T)全体的に悲惨さや無情さに打ちのめされるこの短編集での救いは『年輪』。2015/05/03

エムパンダ

11
1926~1963年に発表された中短篇推理小説13篇。最終話「年輪」は圧巻。これはドラマになってないのかな。吉原の大火をテーマにしたスケールの大きいミステリー。「恐ろしき貞女」「悪魔のような女」は女の情念が怖い。2021/08/05

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