内容説明
’91世界陸上マラソン金メダルの谷口浩美選手が、バルセロナ五輪では「こけちゃいましたよ」の一言で全国民を感動の渦に巻き込んだ。飾らず、おごらず、常に自然体。不器用だが、真正面に精一杯頑張り抜いたマラソン人生を自らつづる。
目次
1 「気を抜くな常に前を追え」―第3回世界選手権
2 「才能は小さくても努力して大きくする」―小林高校入学まで
3 「内から成長しないものは基礎が弱い」―小林高校時代
4 「自分より真剣なやつがいる」―日本体育大学時代
5 「物事はあらゆる角度から見て考える」―大学卒業から旭化成入社
6 「苦しみの向こう側に勝利がある。決してあきらめるな」―マラソン入門
7 「本番で楽をしたいから練習は厳しく」―ソウル五輪への夢ふくらむ
8 「踏まれても踏まれても、雑草のごとく」―夢と消えたソウル五輪
9 「苦労を楽しむ」―再起の2時間7分40秒
10 「期待するな。そうすればすべてが吉と出る」―破竹のマラソン3連覇
11 「リズムとは自分の足音を聞きとること」―思わぬ落とし穴
12 「結果がすべてです」―バルセロナ・オリンピック
13 「夢なき者理想なし 理想なき者目標なし 目標なき者実行なし 実行なき者成果なし 成果なき者喜びなし」―私のマラソン人生
可能性を秘めている君たちへのメッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鈴木拓
11
谷口選手と言えばやっぱりバルセロナオリンピックのマラソン、こけちゃいましたの言葉がとても印象に残っている。その戦績を見ればとても強いランナーであったことは間違いないが、この本を読んでみて、谷口浩美というランナーの哲学に触れることができた気がする。不器用だけれど、走ることに対する姿勢はとても真摯であるし、それは周囲の人にも伝わるからこそ人に恵まれてきたのだと思う。人はコツコツやれば成長できるのだということを、自らの行動で示している。私も頑張っていこうと思えた一冊。2023/05/26
Humbaba
3
常勝不敗などというものは,一般的には不可能である.勝者になるために大切あんことは,負けないことではなくて負けたとしてもそこから立ち上がること.そうし続けてきたからこそ,最終的に勝者になるという結果を手にすることができる.2012/03/05