感想・レビュー
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BIN
4
戦国末期の宇都宮氏が改易になるまでの話。前半は佐竹義重の妹の南呂院が宇都宮氏に嫁入りし、夫の広綱が若死にした後、家政を支えた話。後半は南呂院が溺愛してしまったバカ?息子で重鎮の芳賀家に養子入りした芳賀高武と宇都宮家重臣今泉高光が対立、お家騒動に発展し、そこに石田と浅野の対立に利用され改易になってしまう。創作かもしれませんが、高武と恋愛関係にあった今泉の娘は無惨。関東の少大名じゃなければ生き残ったであろうに。最後の100頁ほどは宇都宮氏家臣団事典。なかなかマニアックな話でした。2021/01/30