内容説明
悠々と育った世界の植物だけがもつ、野生(ワイルド)な色の表現方法を伝授。浸して染める(非加熱)、太陽光で染める、オール・イン・ワン方式など様々な染色方法を紹介。染料植物を自ら栽培し、花・茎・葉すべてを使って染色を楽しむ工夫が満載。
目次
草木染めを始める前に(染色の伝統;染色技術の起源;草木染めの発展;合成染料 ほか)
染色のテクニック(色を試す;染色の道具;水のpH値を調べる;何を染めるか ほか)
染料植物(アセンヤクノキ;ノコギリソウ;アオイ;アルカンナ ほか)
著者等紹介
箕輪直子[ミノワナオコ] [Dean,Jenny]
共立女子大学家政学部生活美術学科染織専攻卒業。東京都出身。(財)日本余暇文化振興会学習フォーラム・リビングアート手織り倶楽部会長。同「草花のキッチン染め講座」カリキュラム委員長。(有)ア・ウィーク代表
ディーン,ジェニー[ディーン,ジェニー]
イギリスで活躍する園芸家・染色家。専門誌に草木染めに関する記事を多数執筆。世界各地から集めた膨大な数の草木染めの織物を所有している
澁谷正子[シブヤマサコ]
早稲田大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
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成程海外の物らしい堅めの文章。出だしでかなりのスペースを割いて染色そのものの歴史に触れているので、ただ技術を追うだけではない一冊です。染色は衣服を染めるよりも壁画に色を付けた方が先、というのに納得しつつちょっとびっくり。衣服に色がついている意味ってあんまりないけれど、記憶や記録は色があった方が正確に思い出せるからなのかな。内容自体は国内の物よりも大量生産向けのような気がします。物によっては殆ど日本では使わない、とか、こっちの方が手軽とか、ずばずば書いてあるのが面白いです。桑の実の染め物がとても綺麗でした。2018/06/01