内容説明
本書は、さまざまな疾病を14のグループに分け、薬理学的および臨床学的知見を基にそれに対応する薬用植物を概説。実践に役立つよう、茶剤や市販薬などを用いた具体的な治療戦略や推奨治療法も掲載。日本語版では更に漢方生薬も網羅。
目次
1 基礎編(フィトセラピー(植物療法)とは
処方の基本)
2 実践編(消化器系と代謝系の疾患;心臓と循環器系の疾患;呼吸器系の疾患;腎臓、泌尿器系、前立腺の疾患;リウマチと痛風 ほか)
著者等紹介
フィンテルマン,フォルカー[フィンテルマン,フォルカー] [Fintelmann,Volker]
医学博士。1935年ドイツ・ベルリン生まれ。1955‐1960年テュービンゲン、ベルリン、ハイデルベルクおよびハンブルクの大学において医学を専攻。1961年博士号取得。1968年に内科医、1997年に胃腸病学専門医としての承認を受ける。1973年、ハンブルク市ドイツ赤十字病院ヘレーネンシュティフトの医療主任就任。1977年以降ハンブルク市ドイツ赤十字病院バイム・シュルンプの診療部主任、1980年以降ドイツ赤十字看護協会リッセン病院B診療部の主任、1986年から1996年にかけては病院長を努める
ヴァイス,ルードルフ・フリッツ[ヴァイス,ルードルフフリッツ] [Weiss,Rudolf Fritz]
1895‐1991。医学博士。ベルリン・シャルロッテンブルクに生まれる。ベルリン大学で医学と植物学を専攻。1922年に医師免許を取得、その後、高名なシャリテ大学病院で内科医としての教育を受ける。1952年、ハノーファーにおいて内科診療院を開業。1978‐1990年、ベルリン旧連邦保健局植物薬剤許認可局(E委員会)の常任理事。1980年には、学術誌フィトセラピーを創刊、その後長年同誌の編集を務める
三浦於菟[ミウラオト] [Kuchta,Kenny]
東邦大学医療センター大森病院東洋医学科教授。東邦大学医学部卒業後、東邦大学第二内科入局。国立東静病院内科勤務を経て、1984‐87年中華人民共和国南京中医学院留学、1987‐88年中華民国中国医薬学院留学。日本医科大学付属病院東洋医学科助教授を経て、現職。日本東洋医学会専門医、日本東洋医学会指導医
林真一郎[ハヤシシンイチロウ]
薬剤師、臨床検査技師。グリーンフラスコ代表、東邦大学薬学部客員講師、静岡県立大学大学院・日本赤十字看護大学大学院非常勤講師、日本メディカルハーブ協会副理事長。1985年、メディカルハーブの普及を目的にハーブ専門店グリーンフラスコを開設。2001年には植物療法に関する情報の収集とエビデンスの蓄積を目的にグリーンフラスコ研究所を設立する。メディカルハーブのホームケアでの活用を推進する一方、統合医療における植物療法の普及をめざして臨床・研究・教育に携わっている
クフタ,ケニー[クフタ,ケニー]
1981年ドイツ・ノルトラインヴェストファーレン州生まれ。ヴェストファーレン・ヴィルヘルム大学生物学部で微生物工学・植物学、薬学部で生薬学を専攻。Studienstiftung des deutschen Volkesでスカラシップの資格を得る。ライプチヒ大学生薬学研究所にてハンス・ヴィルヘルム・ラウヴァルト実験講座教授の嘱託研究員として研究をした。「European Leonurus cardiaca and East Asian Leonurus japonicus,two potentially antiarrhythmic medicinal plants:Phytochemical analysis by RP‐HPLC,instrumental HPTLC,and 1H‐qNMR;including a review on ethnopharmaceutical and clinical data」の研究プロジェクト(博士論文)にて、ライプチヒ大学生薬学研究所より2011年クナイプ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。