内容説明
絵のように美しいリオハはスペインでも傑出したワイン産地であり、歴史あるワインの世界における新世界である。この地のワインづくりは中世からローマ時代にまで遡る一方、今日ではゲーリーやカラトラバなどの有名建築家が設計した近代的なワイナリーが昔ながらの村々に栄えている。本書は人々や風景の写真、そして詳細な地図をふんだんに盛り込み、リオハだけでなくナバラ、ビエルソ、ガリシア、そしてバスクまで含めた多様な地域を網羅し、古代から中世、そして現代までのワインづくりを探る。スペインワインのエキスパート3人によって書かれたこの本は、スペイン最上級のテンプラニージョ、感動的なアルバリーニョ、その他ガルナッチャのような固有種を生み出したこの地の詳しい内部情報を提供する。気候や土壌、ブドウの品種や栽培法などのテーマを深く掘り下げ、85を超える生産者のプロフィールを紹介し、さらに極上ワイン100選や、リオハの熟成した歴史的ヴィンテージが見つかる最高のレストランも掲載されている。
目次
序説(歴史、文化、市場:神話からモダニズムまで;地理、地質、気候:山脈から海まで;葡萄品種:土着品種の勝利;葡萄栽培:バック・トゥ・ザ・フューチャー;ワインづくり:伝統とモダン)
最上のつくり手とそのワイン(リオハ;ナバラ;ビエルソ;リアス・バイシャスとその他のガリシア;バスク国とカンタブリア沿岸)
ワインを味わう(ヴィンテージ:1990~2010および古い特選ヴィンテージ;ワインと料理:スペイン北西部の極上レストラン;秘密のアドレス:熟成したリオハの魔法;トップ10:極上ワイン100選)
著者等紹介
バルキン,ヘスス[バルキン,ヘスス][Barquin,Jes´us]
ラ・ボタのラベルで特別なワインを元詰めしているエキポ・ナバソスの創立者。しばしば『The World of Fine Wine』誌およびウェブサイト「elmundovino.com」にテイスティングしたワインについて寄稿し、その文章を認められてスペインの全国美食賞を獲得している。グラナダ大学の教授でもある
グティエレス,ルイス[グティエレス,ルイス][Guti´errez,Luis]
マドリードの多国籍大企業勤務。テイスティングしたワインの記事を寄せる。スペインとポルトガルだけでなくブルゴーニュ、シャンパーニュ、ローヌ、そしてドイツのリースリングについても執筆する
デ・ラ・セルナ,ビクトール[デラセルナ,ビクトール][De La Serna,Victor]
スペインの全国誌『El Mundo』の副編集長兼ワイン文化を扱うウェブサイト「elmundovino.com」の責任者。スペイン南東部のワイナリー、フィンカ・サンドバルのオーナー。料理とワインに関する著作でスペインの全国美食賞を2回獲得している
大狩洋[オオガリワタル]
京都市出身。「REGENCE六本木」勤務を皮切りにソムリエの道に入る。さまざまな高級フレンチレストランやホテルにてシェフソムリエとして各国大使並びVIPなどの接遇にあたる。2002年、小笠原伯爵邸のオープン当初より支配人兼シェフ・ソムリエに就任。スペインワインや食文化を研鑽し、その技術は本場スペインからも認められている
大田直子[オオタナオコ]
東京大学文学部社会心理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。