目次
第1部 古典的キリスト論の源と立ち上がり(キリスト論の諸問題;キリスト論の前史;パウロの証言 ほか)
第2部 古典的キリスト論批判及び再構築の試み(合理主義的キリスト論;人間主義的キリスト論;観念主義的キリスト論 ほか)
第3部 今日の我々にとってイエス・キリストは実際どなたなのか(今日のキリスト論において何が要求されるか;歴史的問題;イエス・キリストの人間性 ほか)
著者等紹介
マッコーリー,ジョン[マッコーリー,ジョン] [Macquarrie,John]
1919‐2007年。スコットランド出身、同地のグラスゴー大学他、英国オックスフォード大学等の組織神学教授および名誉教授を歴任。その間米国滞在中に聖公会聖職位取得、英米内諸組織のチャプレンも務める。また神学とのからみで、哲学特に実存哲学にも理解が深く、実存哲学者ハイデッガーの著書「Sein und Zeit」の最初の英訳書の訳者ならびに批評家としても著名。また実存的神学者ブルトマンの実存的神学への研究も豊かである。他宗教への関心も深くその関連著書もある
河野隆一[コウノリュウイチ]
1932年生まれ。大阪大学工学部応用物理学修士課程修了、2000年まで三菱電機他に勤務。同年より2011年まで立教大学文学部キリスト教学科修士博士課程にて勉学研究。1953年受洗(日本聖公会)、現在藤沢聖マルコ教会信徒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
4
現代思想に関する部分は少ない。ただガダマーについて言及も。「彼はどんな種類の知識とどんな種類の真理が芸術において表現されるのかという問題を探求した。…彼は芸術的な表現はそれが表す元の…構築された素材よりも、よりよく真理を表すということを主張している。…「真実なものの認識に関しては、表現存在は表現される素材よりも、例えばホーマーのアキレスは元のアキレスよりも優れている」。そのような表現はもちろん元のものの単なるコピーではない。ガダマーの言語においては「それは単に第二版でもコピーでもなく本質の認識である」。」2024/04/10