感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るんるん
27
庭にすわりなさい 片手をあげなさい 雲にとどくまで手をのばしなさい とどいた合図に 友達に何か鳴らしてもらいなさい 手をのばしつづけなさい 成層圏を出るまで 出たら友達に旗をふってもらいなさい2017/02/14
Y2K☮
21
かの名曲「イマジン」を生んだ詩集「グレープフルーツ」に写真を加えてリメイクした一冊。近隣の書店に文庫版が無かったので、こちらを図書館で借りた。一瞬で吸い込まれた。これ以上無い位に短く、明快な命令形。且つ言葉の裏に仄めかされたメッセージも一緒にすんなり伝わる不可思議。たとえば「この本は燃やしなさい。読みおえたら」は囚われるなという警句。「地下水の流れる音を聴きなさい」は村上春樹の「井戸」と同義で、心の声に耳を澄ませようという呼びかけ。そんな分析すら無粋に思える程に淡くて力強い癒しの言霊たち。手元に置きたい。2015/03/28
唯誠
8
1964年500部の限定版とし東京で出版、1970年加筆し英語版として世界発売された『グレープフルーツ』から丁寧に言葉を選び直し、日本の代表的な写真家たちとのコラボから生まれた本書。各詩篇は「地下水の流れる音を聴きなさい」「心臓のビートを聴きなさい」「地球が回る音を聴きなさい」と…指示語で語られる。その指示に対して読者は…従うことも可能だったりもするが、笑うしかないことも、想像をめぐらせることもあり、そこには読者の参加が自然に求められ、一つの媒体、ものでありながら、読者の受け取り方でいくつもの作品となる。2018/08/24
eMI-sAN
3
★★★☆☆【1993】再読 こういうの、昔好きだったなぁ。●「隠れていなさい。みんなが家に帰ってしまうまで。隠れていなさい。みんながあなたを忘れてしまうまで。隠れていなさい。みんなが死んでしまうまで。」2016/04/21
柬
2
この本を読みなさい。グレープフルーツ・ジュースを飲むように。わすれなさい。この本を燃やすまえに。2011/06/27
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