感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Midori Nozawa
7
今年最初の読書です。田川健三著「イエスという男」を読み、本書を再読しました。著者の速水敏彦司祭の著書「しなやかに」も良かったです。本書は「だれでも講演会」と題する1983年池袋聖公会で企画された9回の講演会の講義をもとにしている。田川氏の本を読み、イエスの時代の理解に役だったけれど、聖書の解釈が私自身のものと違う箇所に戸惑い、信仰が少しぐらついた。でも本書を読み、解釈はこれひとつだけと決めつけることはせず、イエスのオーラを実感した人たちが残した福音書をどう受け止めていくか、自分の問題として納得できた。2023/01/03
Midori Nozawa
6
M主教様にいただいて早2年あまり経ちました。ここで本書を読了できました。と言っても新幹線のような読み方です。固い内容だろうと予想しましたが、意外にとっつきやすくて、読了できたのにはびっくりです。著者は第二次大戦に従軍して終戦を迎え、価値観の逆転で生きる目標を見失いました。そんなとき、ある主教様から神学校を勧められました。その主教様は著者の父上が病気で重かった時、お祈りにしていただいたら病気が治った。その主教様がおっしゃることだからと二つ返事で神学校へ。本書の最後の方でパウロという人のことが少しわかった。2020/05/20
