碗の中の宇宙―曜変天目茶碗の研究と成果

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  • サイズ B5判/ページ数 119p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784882695349
  • Cコード C0072

目次

第1部 研究の経緯(無言の対話;自問自答;修羅場;遼谺;余韻;残照;星空)
第2部 曜変天目茶碗(8碗)写真集(瑞光;寂光;祥雲;明星;宝山;普天;千代乃友;晴雲)

著者等紹介

安藤堅[アンドウケン]
1927東京千駄ヶ谷に生まる(以降、杉並・中野に転宅)。44海軍兵学校、終戦にて復員。46旧制一高(現東大教養学部理科)入学。49同校卒業。極度の栄養失調にかかり、自宅療養。52化学工業会社2社に勤務、研究・新製品開発に従事。74依願退職。「科学と芸術」の両面から前人未到の対象をライフワークとする。77秋、試作第1碗成功(朝日新聞に掲載)。78春、NHK:科学ドキュメント「甦る秘宝―曜変天目茶碗再現の記録」放映。81中国政府の招きにより「曜変」1碗寄贈のために訪中し、福建省国立博物館に永久保存。「建窯跡」をも見学す。91年末、心臓発作に襲われ、以後療養生活の間も、牛歩の製作続行。2000大阪府堺市の現在宅に転居し、現在にいたる
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感想・レビュー

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in medio tutissimus ibis.

2
中国は宋代に焼かれて後、この世に三つしか現存しない曜変天目茶碗。これまで多くの陶工が再現に成功しなかった曜変天目を、在野の物理学者安藤堅がわずかな写真を頼りに、手作りの器具と独自の手法を以て「創造」する研究とその成果を綴った書。曜変天目の写真の美しさだけでも見る価値はあるが、科学者であり技術者であり夢想家であり哲学者である著者の科学的思考と渾然一体となった「枠の外」の哲学もまたこの本の魅力。僅かな写真から多くの事柄を推理していく件は探偵小説を思わせる。ネットで調べても著者の業績この本の事しか出てこないな…2016/05/30

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