内容説明
きみがうれしいとき、かかしはいっしょにわらってる。きみがさびしいとき、かかしはそばでみつめてる。2010年から2011年に出会った4人の子どもたちとかかしたち。ゆれる毎日も友だちといっしょなら、まっすぐ前に歩いていける。ほら、だいじょうぶ。ここから物語がはじまる。
著者等紹介
高田桂子[タカダケイコ]
1945年、広島県に生まれる。出版社勤務、コピーライターを経て、1977年に『からからからが…』(木曽秀夫・絵 文研出版)で絵本作家としてデビュー。『ざわめきやまない』(理論社)で第12回路傍の石文学賞受賞
宇野亞喜良[ウノアキラ]
1934年、愛知県に生まれる。書籍や雑誌のイラストレーションだけでなく、広告や舞台の美術、芸術監督を務めるなど、幅広い分野で活躍している。1999年紫綬褒章、2010年旭日小綬受章。2015年読売演劇大賞選考委員特別賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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菱沼
2
東日本大震災からもうすぐ10年。タイトルは復興への願いがこもっているのだろうか。詩のような物語。案山子ではないけれど、同様に日本に古くから伝わる物の怪や変化を震災に絡めた『岬のマヨイガ』を思い出した。2021/01/10
ybhkr
2
宇野亜喜良さんのイラストに惹かれて。ちょっとわかりにくくて複雑な文章と物語で宇野亜喜良さんが挿し絵を描いていなかったら手にとっていなかったんじゃなかろうか。徳島県三好市のかかしの郷はネットでも有名で世界的にも注目されていたので知っていたし、この本もここがモデルなのかな、と思っていたのだが、大阪府の寝屋川市に同じようなかかしの郷があるとのこと。びっくり。実在の地名や時間軸で書かれた2010年代の物語。しかし、宇野亜喜良さんのイラストをみているとどうしても昭和に思えてしまう。不思議なかかしの物語。2016/03/28
香音(かのん)
1
なんとも不思議なリズムの文章。その言葉に身を任せていると、ふわふわと物語の中を揺蕩いながら、吸い込まれていくような心持ちになった。2016/05/01
Sayuri Kagawa
0
読み辛かった。2016/04/30