内容説明
本書の第1編は、わが国でも議論の多い証明と証明軽減に関する諸論文を収める。第2編は主として憲法と民事訴訟法との関係、とりわけ民事訴訟に関する連邦憲法裁判所の判例が提起する諸問題を詳細に扱っている。第3編には、請求権競合論や消費者団体訴訟など個別問題に関する論考が収められている。
目次
第1編 主張・立証の困難とその軽減(証明責任を負わない当事者の解明義務;民事訴訟法の体系における証明妨害;損害評価の理論と実務)
第2編 憲法と民事訴訟法の基本原則(連邦憲法裁判所判例の民事訴訟法に及ぼす影響;民事訴訟における公正手続請求権;聴聞異議と再度の考案の申出;ドイツ連邦共和国における裁判官による法形成;口頭主義原則と訴訟促進)
第3編 個々の問題(複数の責任原因がある場合の請求権競合;消費者保護における団体訴訟;強制執行手続における救済手段)
ペーター・アーレンス教授の死を悼む