内容説明
教育における矛盾・不合理を分析・批判する方法―それが教育哲学。
目次
第1章 「教育哲学」の現在―その醜状・惨状
第2章 教育思想とは何か
第3章 教育哲学とは何か
第4章 教育哲学の方法
第5章 ある大学院生を指導する―「基準例」(paradigm case)の方法
第6章 講演記録「研究の論理」―大学院生のために
結論 “教育哲学”の位置
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とみた
1
教育哲学とは何か、どうあるべきかという教育思想が語られた本。教育哲学は教育哲学を分析するために存在する。思想は実践として現れ、概念は現実と結びついて意味をなす。新しい発見こそ研究でありだからこそ問題意識のない研究は駄目だというがノウハウ主義。2011/10/16
とみた
0
前回、読んだ時には、教育現実の遊離という観点が「教育哲学」をつまらなくしているという点を読み落としていた。概念を分析するには、まず基準例をたくさん集めること。それらの成り立ちや相互関係、異同を見つけること。実践してみたい。2015/01/31
Naoki
0
教育哲学界の現状と指南書。現在の教育哲学の大半の研究は歴史上の思想家を研究しているにすぎない。教育哲学というのは教育学の一分野であり、他でもなく教育を研究するものである。 この本を読み、教育哲学研究の道へ進もうと考えていた自分の意識が明確になり、研究対象についても様々な問題提起があったので大変勉強させていただいた。2013/04/11