内容説明
本書は、主として民事訴訟の領域において、裁判所制度と訴訟手続に関する法制の歴史を明らかにしようとすると共に、実際にどのような裁判が行われたかを探求したものである。
目次
1 わが国裁判所制度近代化の歩み
2 訴答文例小考
3 訴答文例小考補遺
4 上告金制度略史―明治時代の上告制限
5 東京開市場裁判所の設置とその判決例
6 「司法省裁判所民事判決原本」について―史料解題
7 領事裁判関係長崎控訴院判決例
8 長崎控訴院の創設、移転
9 太政大臣の指令と行政裁判―郡馬県令不当の達取消訴訟判決
10 特許関係東京控訴院判決原本について