目次
1 出発
2 被災地にて
3 宮城県塩釜市
4 釘宮さん
5 おだづもっこ
6 仮設住宅の訪問
7 転機
8 おーい、中村くん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宇宙猫
26
★★★★ 東日本大震災の半年後にボライティアに行った引きこもり青年の体験記。人に接するのが苦手だけど、人の役に立つのが嬉しくてボランティアを続ける。夏休みが終わって人手が足りない時期だったのも、タイミングが良かったんだろう。足りない者を聞いて回り、支援物資を整理したり小分けして配布するのは役所主導なのかと思ってたが、ボランティアが計画してだんだ。遠い九州からも多くの人が来ていたけど、惨状を見て記憶するだけでも価値があることだと思う。2021/12/19
onasu
17
一旦は会社務めもしたものの、ひきこもりに戻ってしまった著者(当時25歳)の、東日本大震災6ヶ月後から3ヶ月間のボランティア体験記。 まず思ったのは、宿泊場所があったり、ボランティアや支援物資の受け入れがスムーズに行われているが、これは半年経ったが故に、体制が整っていたとか。 そういう中、活動を始めてみれば、人にも恵まれ、引け目を感じているのは自分だけ、というか誰しも弱みがあることに気づかされ、知己ができ悩み事の相談をするまでに。 何度も修正を繰り返されたのでしょう。現場の雰囲気も伝わる好著でした。2019/11/21
ももこ
2
「会いに来てくれるだけで良い。あなたで良いんです」被災者の方から言われた言葉。 社会不適合者というレッテルを貼って生きてきた作者は誰よりも自分自身が己を否定して生きてきた。 思いたって飛び出していった被災地でのボランティア活動。救うつもりで救われた3ヶ月後。少しだけ自分を許せるようになったのではないだろうか。2021/04/14
コウママ
2
引きこもりだった作者がふいに東日本大震災のボランティアに行く事を決意し活動した体験記。中村くんよくがんばった。素晴らしいです。感動した。2018/11/13
Akiko Yamashita
1
東日本大震災の年の10月、宮城県に震災救援ボランティアに行ったときに、ボランティアセンターで頑張っていた青年、中村秀治くんが綴った体験記。 引きこもりの青年が被災地支援の活動を通じて、被災者と自らの思いを重ねつつ、社会との関わりを取り戻して行こうとする姿が胸にしみます。