内容説明
子どもと並んで、子どもの目の高さで見、耳の高さで開かなければ、子どもを知ることはできない。長い間、心に痛みを持つ子どもたちと暮らしてきた私の信念である。養護施設の子どもに限ったことではない。叫ぶに叫べない子どもたちの声がする。日本中の子どもたちが、表現する言葉さえ忘れてしまった心の髄のところを、声にもしないで叫んでいるように私には思えてならない。私は、児童憲章を守る一人の大人になりたい。
目次
闘うチャボ(指切りげんまん;母の名前;風よ、起これ ほか)
同じ屋根の下で(びわの実;集金袋;自分で探す意味 ほか)
育てあう絆(ドクダミの花;渦の記憶;最後の不思議 ほか)