内容説明
本書の目的は、核廃絶を展望した上で、今日の核問題の全体像をとらえること、即ち、核問題の全体系を総合的に把握するために、事実に基づく核問題の体系化を行い、そこに見られる論理を明らかにし、その結果として、核廃絶の意義を明らかにすることにあります。
目次
第1部 核その事実(核問題とは何か;核廃絶の原点としての広島・長崎・被爆者問題;根底的再検討の必要な「原子力平和利用」;ついに起こった史上最悪の原子炉事故;ますます深刻化する放射能汚染と被曝の実態;核戦争とはどういうものか)
第2部 その論理(原爆の製造;アメリカの核戦略を支配して来た“核先制第一撃”;核兵器廃絶への重大な障害となったSDI―米ソ首脳会議に学ぶこと;現代を規定する核;原子力との共存を断念しつつある今日の世界;平和な社会に必要な新しい考え方と生き方;核廃絶を目指す歴史の流れ)
対談『核、その見方、考え方』―技術信仰からの脱却を