出版社内容情報
【執筆者一覧(執筆順)】
野口弘道 キャノン(株) 玉川事業所 主席研究員
(現・IP記録材料開発センター 技術開発部 部長)
有川 晶 東洋インキ製造(株) ODIS事業部(現・表示材料事業部)
田近 弘 東洋紡績(株) 樹脂技術センター 主席部員
(現・機能材料開発研究所 バイロン開発センター 主幹)
藤井茂昭 大日精化工業(株) 川口製造事業所 グラビアインキ応用技術部 副部長
高尾道生 東京インキ(株) 平版インキ技術部 部長
村山義彦 根元特殊化学(株) 取締役会長
鈴木義男 (株)記録素材総合研究所 代表取締役社長
高宮鉄一郎 大日精化工業(株) 川口製造事業所 係長
小林邦昌 大日精化工業(株) 川口製造事業所 グラビアインキ事業部
坂岡宏司 林化学工業(株) 技術部長
渡利清宏 東洋インキ製造(株) グラビアインキ事業部
稲葉 俊 帝国インキ製造(株) 研究所 主務研究員
松本信一 内外カーボンインキ(株) 研究開発部 部長(現・取締役部長)
大長正伸 大日精化工業(株) 川口製造事業所 グラビアインキ応用技術部
阪井則之 大日本インキ化学工業(株) 平凸版インキ技術1グループ
高田直人 帝国インキ製造(株) 研究所 所長代行
関根 清 ザ・インクテック(株) 技術第一本部 課長
守屋和悦 帝国インキ製造(株) 研究所 主任研究員
昇 守男 大阪印刷インキ製造(株) 技術部
高橋和徳 十條化工(株) 総務部長
仁井博紀 早川ゴム(株) UVプロジェクト 課長
山岡新太郎 東洋インキ製造(株) オフセット事業部 課長
広瀬 健 東洋インキ製造(株) 研究統括部(現・EB開発センター 担当部長)
小川良郎 ザ・インクテック(株) 技術第一本部 課長
(所属は1997年8月時点。( )内は2002年12月現在併記を希望の方のみ表記)
【構成および内容】
Ⅰ.電気・電子機能 編
第1章 ジェットインキ 野口弘道
1.はじめに
2.染料技術
2.1 高純度化
2.2 ブラック染料の耐水性
2.3 カラー染料
3.インキの設計
3.1 超浸透インキ
4.高画質化への技術課題
4.1 高画質のプリンタにおけるインキの課題
4.2 カラーブリーディング
4.3 定着剤による耐水性と混色の防止
4.4 乾燥
4.5 コックル,カール
4.6 安定剤の応用による耐光性向上
5.顔料インク
5.1 微粒子顔料分散の技術
5.2 インクジェット用に開発された顔料
5.3 顔料インキの課題
5.4 微粒子材料の応用
6.固形インキ
7.応用製品の中のインキ
7.1 高速デジタル印刷
7.2 カラープロッター
7.3 カラープルーフ
7.4 産業用コード印刷
7.5 インクジェット捺染
8.おわりに
第2章 静電トナー 有川 晶
1.はじめに
2.トナーの生産量
3.電子写真プロセスの概要
4.トナーの分類
5.トナーの構成
6.トナーの製造方法
7.今後の動向
第3章 ポリマー型導電性ペースト 田近 弘
1.はじめに
2.導電性ペーストの分類
2.1 蒸発乾燥型
2.2 熱硬化型
2.3 その他
3.導電性ペースト構成材料
3.1 導電性フィラー
3.2 バインダー樹脂
4.スクリーン印刷性
5.耐屈曲性
6.Ag系導電性接着剤による電子部品の実装
7.おわりに
第4章 静電防止インキ 藤井茂昭
1.はじめに
2.静電防止材料について
3.静電防止インキの配合
3.1 プラスチック生地とバインダー
3.2 配合列
4.おわりに
Ⅱ.光機能編
第5章 オプトケミカル(OCR・OMR)インキ 高尾道生
第6章 蓄光・夜光インキ 村山義彦
1.はじめに
2.新蓄光インキとは
3.新蓄光インキの特性
3.1 発光特性
3.2 残光特性
3.3 耐光特性
4.新蓄光インキの製造上の留意点
5.新蓄光インキの使用上の留意点
6.新蓄光インキの応用
6.1 時計,電子機器
6.2 安全防災関連
6.3 レジャー,スポーツ関連
7.おわりに
第7章 フォトクロミックインキ 鈴木義男
1.はじめに
2.フォトクロミック素材の変色機構と特性
2.1 フォトクロミック素材の変色メカニズム
2.2 光学異性化に基づくフォトクロミック素材の変色機構とそれらの特性
3.フォトクロミック素材
3.1 スピロピラン系化合物
3.2 芳香族多環フォトクロミック化合物
3.3 チオインジゴ系フォトクロミック化合物
4.フォトクロミック素材の応用
4.1 表示装置(ディスプレイ)用素材としての応用
4.2 記録材料としての応用
4.3 印刷インキとしての応用
5.フォトクロミック製品のメーカー
5.1 フォトクロミック色素および製品の製造・販売メーカー
5.2 フォトクロミック製品の販売メーカー
Ⅲ.熱機能編
第8章 熱転写用インキと転写方法 高宮鉄一郎
1.はじめに
2.転写印刷とは
2.1 転写フィルムの構成
2.2 剥離層,保護層
2.3 着色,絵柄層
2.4 感熱接着層
2.5 転写箔とその用途
3.転写フィルムの加工
3.1 後転写加工
第9章 示温インキ 鈴木義男
1.示温インキとは
2.示温インキの種類
3.示温インキの特性
3.1 不可逆性タイプ
3.2 可逆性タイプ
4.示温インキの応用
4.1 示温インキの応用
4.2 示温インキの特殊な応用
5.示温インキのメーカー
第10章 感熱インキ 小林邦昌
1.はじめに
2.原理・構成
3.組成
3.1 染料
3.2 顕色剤
3.3 増感剤
3.4 バインダー
3.5 添加剤,その他の助剤
4.製造工程
5.特徴
6.感熱インキの種類
(1)リサイクル感熱インキ
(2)超高度感熱インキ
(3)耐熱感熱インキ
(4)高画質感熱インキ
(5)近赤外線読み取り感熱インキ
(6)カラー発色感熱インキ
7.プリペイドカードに使用されている感熱インキ
Ⅳ.その他の特殊機能インキ編
第11章 繊維製品への捺染用インキ 坂岡宏司
1.はじめに
2.顔料捺染用の機能・組成・用途上の区分
2.1 インキの種類
2.2 捺染条件と捺染用インキの粘度
2.3 顔料捺染の図案の特性と捺染用インキ
2.4 捺染用顔料インキ各論
3.染料捺染の機能上の区分・色糊各論
3.1 直接捺染と色糊構成
3.2 防染捺染柄出しと構成成分
3.3 抜染捺染柄
3.4 特殊柄出し捺染色糊・インキとそれらの特性
4.顔料・染料概論
5.機能性色素の捺染インキへの適用性
6.機能性薬剤の捺染
7.捺染用インキの堅牢度について
8.捺染用薬品各論
9.捺染用インキ類の安全性
10.おわりに
第12章 パールインキ 渡利清宏
1.はじめに
2.パール顔料
3.パール顔料の光学的性質
3.1 規則的多重反射
3.2 干渉色
4.パールインキの組成
5.パールインキの問題点
5.1 グラビア印刷での問題点
5.2 グラビア印刷物での問題点
6.今後の課題
第13章 カーボンインキ 稲葉 俊
1.はじめに
2.カーボンインキの種類
3.ワックス型カーボンインキの組成
4.ワックス型カーボンインキの品質性能
5.ワックス型カーボンインキの用紙適性
6.ワックス型カーボンインキの印刷
6.1 基本的なカーボン印刷
6.2 凸版カーボン印刷の設定条件
6.3 凹版カーボン印刷
6.4 特殊用途のインキ
6.5 カーボン印刷物の保存性
7.活版型カーボンインキ
7.1 活版カーボンインキの組成
7.2 活版型カーボンインキの品質性能
7.3 活版型カーボンインキの印刷
8.カーボンインキの現況と今後
第14章 減感インキ 松本信一
1.はじめに
2.ノーカーボン紙
3.減感インキ
3.1 減感インキとは
3.2 減感剤
3.3 減感インキの組成と印刷方法
3.4 減感インキ印刷上の注意
4.将来展望
第15章 磁性インキ 大長正伸
1.はじめに
2.分類
3.材料
4.分散工程
5.品質
5.1 磁気特性測定項目と影響する要因
5.2 品質に影響する要因
6.今後の展望
第16章 香料インキ 阪井則之
1.はじめに
2.香りの選択
3.香料選択上の注意
4.香料インキの製造方法
5.ニスタイプ香料インキの製造
6.カプセルタイプ香料インキの製造
6.1 スクリーン印刷用インキ
6.2 オフセット印刷用インキ
7.香料インキ使用上の注意
7.1 ニスタイプ香料インキ
7.2 カプセルタイプ香料インキ
8.香料インキの用途
9.おわりに
第17章 プロテインインキ 高田直人
1.はじめに
2.プロテインパウダー
3.プロテインインキ機能のメカニズム
3.1 吸湿放湿性
3.2 生体適合性
3.3 弾力性
4.プロテインインキの種類
5.プロテインインキの性能と耐性
5.1 印刷使用上の性能,特性
5.2 プロテインインキ塗膜の耐性
6.プロテインインキの用途
第18章 スクラッチインキ 関根 清
1.はじめに
2.スクラッチカードの構成
2.1 用紙
2.2 インキ構成
2.3 裏面印刷
3.その他の隠しインキについて
(1)クリスタルプリント
(2)ラブプリント
(3)コインプリント
(4)感熱インキ
第19章 遠赤外線放射インキ 高田直人
1.はじめに
2.理論
2.1 遠赤外線とは
2.2 遠赤外線の吸収と放射
3.遠赤外線放射材料
4.遠赤外線放射インキの設計
5.遠赤外線放射インキの効用の測定
6.遠赤外線放射インキの用途
第20章 シール・ラベル印刷用インキ 守屋和悦
1.はじめに
2.シール・ラベル印刷機
3.インキの種類
4.インキの設計
5.インキの組成
6.インキの必要特性
6.1 印刷適性
6.2 乾燥性
6.3 膜特性
7.シール・ラベル印刷用インキの問題点
7.1 印刷適性での問題点
7.2 性能での問題点
7.3 環境問題
8.今後の応用展開
8.1 シール・ラベル印刷機の今後の動向
8.2 機能性について
第21章 段ボールインキ 昇 守男
1.段ボール印刷用インキの歴史的な背景
2.従来のプリスロ印刷用速乾インキ
2.1 速乾インキの基本的な原料
2.2 速乾インキの乾燥性
3.フレキソ水性インキ
3.1 フレキソ水性インキの組成
3.2 インキの製法
3.3 段ボール印刷用フレキソ水性インキに要求される諸問題と特性
3.4 最近の段ボール印刷用フレキソ水性インキについて
4.新しい速乾インキ
5.おわりに
第22章 パッド印刷用インキ 高橋和徳
1.パッド印刷とは
2.パッド印刷の特長と短所
3.パッド印刷システム
4.パッド印刷用インキの分類
(1)乾燥方式による分類
(2)被印刷物による分類
(3)印刷機による分類
(4)機能性による分類
5.パッド印刷用インキの組成
(1)顔料
(2)ビヒクル(ワニス)
(3)樹脂
(4)溶剤
(5)補助剤
6.パッド印刷用インキの耐用性
第23章 紫外線硬化型サンドブラスト保護膜インキ 仁井博紀
1.はじめに
2.サンドブラスト用保護膜について
3.紫外線硬化型インキの組成について
(1)オリゴマー
(2)モノマー
(3)光重合開始剤
(4)その他
4.周辺機器について
(1)紫外線照射装置
(2)スクリーン印刷,スクリーン版
5.サンドブラスト保護膜の開発コンセプト
6.サンドブラスト用保護膜「ハヤトーンGBシリーズ」の特徴
7.ハヤトーンGBシリーズのラインアップ
8.ハヤトーンGBの使用手順について
9.使用上の注意
10.おわりに
Ⅴ.環境対応型インキ編
第24章 水性UVインキ 高尾道生
1.はじめに
2.水性UV硬化樹脂
3.水性UV樹脂の硬化方法
4.無電極UVランプ
5.インキへの応用
5.1 コーティング
5.2 グラビア・フレキソインキ
5.3 シルクスクリーンインキ
6.将来展望
第25章 UVフレキソインキ 高尾道生
1.はじめに
2.UVフレキソインキの現状
3.カチオン系UVインキ
4.おわりに
第26章 水なし平版用UVインキ 山岡新太郎
1.はじめに
2.水なし平版印刷の今日までの経過
3.水なし平版の構造および特性
4.水なし印刷の特徴
5.インキ剥離機構
6.地汚れ耐性の評価
7.水なし平版用UVインキの特性と素材
7.1 モノマー性状と地汚れ耐性
7.2 UVインキの動的粘度弾性
7.3 問題点と水なし印刷の適用例
8.おわりに
第27章 EBインキ 広瀬 健
1.はじめに
2.EBとは
3.EB硬化の反応機構
4.EB乾燥システムの特徴
4.1 生産性向上
4.2 機能性向上
5.インキの品質設計
5.1 インキの組成
5.2 EBインキに固有な品質設計上の知見
6.EBインキの硬化・乾燥システムにおける新たな開発動向
6.1 EBによる硬化・乾燥システムの課題
6.2 低加速電圧電子線照射システムの開発と印刷における効果
7.EBインキの市場動向
7.1 現在の市場
7.2 今後の展望
8.おわりに
第28章 大豆油インキ 小川良郎
1.はじめに
2.植物油
3.環境に優しい理由
(1)揮発性有機化合物(VOC)
(2)生化学分解性
(3)損紙低減および脱インキ性
4.大豆油インキ中の大豆油含有量
5.大豆油インキの品質
(1)紙面品質
(2)作業性
6.使用状況
7.今後
8.おわりに
内容説明
本書は機能性インキに関連する企業の第一線でご活躍の研究者、技術者の方々に、概要、組成、特性、製造方法、用途、応用例について解説してもらったものである。
目次
1 電気・電子機能編(ジェットインキ;静電トナー ほか)
2 光機能編(オプトケミカル(OCR/OMR)インキ
蓄光・夜光インキ ほか)
3 熱機能編(熱転写用インキと転写方法;示温インキ ほか)
4 その他の特殊機能インキ編(繊維製品への捺染用インキ;パールインキ ほか)
5 環境対応型インキ編(水性UVインキ;UVフレキソインキ ほか)
-
- 和書
- 右脳で遊ぶ発想術