出版社内容情報
☆塩ビ建材の需要構造と需要トレンドを明快に示す
☆環境問題に起因する塩ビ建材の問題点を冷静な眼で分析
☆競合建材の強みと弱みを明らかにし,発展方向を示す
刊行のねらい
塩化ビニル(塩ビ)は優れた樹脂であるが,安定剤の重金属問題,塩ビモノマーの発ガン問題など古くから環境問題を抱えており,塩ビ業界はこれらの課題に取り組み,解決してきたが,現在のダイオキシン問題はこれまでの環境問題とは様相が大きく異なる。包装材料などライフサイクルの短い商品はポリオレフィンなど他素材に大きく代替し,自動車,家電業界でも脱塩ビが進んでいる。
塩ビが発展する道は耐久資材,特に建材市場を維持,拡大する以外にはない。塩ビ建材の需要はコンパウンドベースで約110万トン,レジンベースでは約80万トン(本書より)で塩ビ需要の30%以上を占めており,この柱を維持しなければ塩ビ産業は崩壊する程重要な分野である。ダイオキシン対策は建材業界でも緊急の課題で,98年4月,建設省は「建築物におけるダイオキシン対策研究会」を設置,この対策に乗り出した。
本書では,建築用に使用される塩ビの需要構造と塩ビ建材競合品の開発状況を解明するとともに,塩ビ建材の今後の展望と方向を示した。ハウスメーカーや建材メーカーでは塩ビ代替のニーズが強く,合板用化粧フィルムなど一部では需要を大きく減少する用途があるが,パイプなど主要な用途では塩ビに匹敵する性能と低廉な価格の代替材料が見当たらないのが実情で,今後5年以内に極端な需要構造の変化が起こらず,ダイオキシン問題はリサイクルを徹底することで解決する以外はないとの結論を得た。しかし,接着を伴い,リサイクルが困難な用途は代替品のニーズが強く,今後この分野の開発競争が激化することが予想される。
本書は塩ビ建材の環境問題を冷静な眼で分析し,今後の展望を示した。塩ビ業界,他材料問わずプラスチック建材に関心を持たれている方々にとって,将来予測をする上で,貴重な資料となろう。
内容および構成
第1章 塩ビ建材を取り巻く環境問題
1.環境問題と塩ビ建材
2.建設省「建築物におけるダイオキシン対策研究会」の動向(目的/組織/活動状況)
3.塩化ビニル業界の対応
4.需要業界の対応
第2章 塩ビ建材の業界構造と今後の展望
1.塩ビ建材の強みと弱み
2.塩ビ建材の需要構造と種類別需要推移
2.1 塩ビ建材の需要構造
2.2 塩ビ建材需要のトレンド
3.塩ビ建材と競合材料のリサイクル性
4.塩ビ建材の課題
5.非塩ビ建材の開発動向
5.1 開発が進んでいる用途
5.2 非塩ビ建材の強みと弱み
5.3 非塩ビ建材の市場形成予測
6.塩ビ建材の将来展望
6.1 非塩ビ系建材が市場を拡大する用途とその理由
6.2 非塩ビ系建材が市場を拡大しない用途とその理由
6.3 非塩ビ系建材開発が塩ビ建材に与える影響度
6.4 塩ビ系建材と競合材料の需要予測
第3章 塩ビ建材と競合材料の分析
1.合板, 鋼板用化粧フィルム
1.1 化粧フィルムの種類と特徴,用途
(1) 合板用建装シート
(2) 鋼板用被覆フィルム
1.2 化粧フィルムの業界構造とメーカーのシェア
1.3 市場規模
(1) 合板用建装シート
(2) 鋼板用化粧フィルム
1.4 非塩ビ系化粧フィルムの開発状況
(1) 合板用建装シート
(2) 鋼板用被覆フィルム
1.6 合板, 鋼板用化粧フィルムの需要予測
2.壁 紙
2.1 壁紙の種類と特徴,用途
(1) 壁紙の種類,特徴,用途
(2) 壁紙の種類と用途
(3) 壁紙の特徴
2.2 壁紙の業界構造
2.3 壁紙の需要動向
(1) 壁紙の種類別生産推移
(2) 壁紙の種類別需要動向
2.4 壁紙のメーカーシェア
2.5 非塩ビ系壁紙の開発状況
(1) 開発メーカーと開発動向
(2) 素材と特徴
(3) 販売動向
(4) 価格動向
(5) 解決すべき課題
2.6 壁紙の展望(塩ビ系/非塩ビ系)
(1) 非塩ビ系壁紙の開発が塩ビ系製品に与える影響度合い
(2) 壁紙の需要予測
3.防水シート
3.1 防水シートの種類と概要
3.2 防水シートの主要メーカー
3.3 防水シートの需要動向
(1) 防水シートの種別出荷量
(2) 防水シートの種別需要動向
3.4 非塩ビ系防水シートの開発動向
3.5 非塩ビ系防水シートの需要見通し
4.電線被覆材
4.1 電線被覆材料の需要動向
4.2 エコ電線の開発動向
(1) エコ電線規格
(2) エコ電線のメーカー動向
(3) エコ電線用被覆用材料と塩ビ被覆材料の需要見通し
5.建築用ガスケット
5.1 建築用ガスケット種類と特徴
(1) 建築用ガスケットの特徴
(2) 建築用ガスケット種類と用途
(3) ガスケット用材料
(4) 建築用ガスケットに要求される性能
(5) JIS規格上,建築用ガスケットに要求される性能
5.2 業界構造
(1) 建築用ガスケットの流通経路
(2) 建築用ガスケットの主要メーカー
5.3 建築用ガスケットの需要動向
(1) 建築用ガスケットの種類別原料別生産推移
(2) 建築用ガスケットの種類別需要動向
5.4 非塩ビ系ガスケットの開発状況
5.5 価格動向(塩ビ系/非塩ビ系)
5.6 今後の展望
(1) 非塩ビ系ガスケットの開発が塩ビ系製品に与える影響
(2) ガスケットの需要予測
6.パイプ
6.1 塩ビパイプの業界構造
6.2 塩ビパイプの種別需要推移
6.3 塩ビパイプのリサイクル問題
6.4 非塩ビ系パイプの動向
(1) 非塩ビ系パイプの種類
(2) 水道用ポリエチレンパイプの業界構造
(3) 種類別市場規模
(4) 塩ビパイプに与える影響
6.5 ポリエチレンパイプが塩ビパイプに与える影響
6.6 塩ビパイプ需要見通しと今後の課題
7.塩ビ平板,波板
7.1 塩ビ平板・波板のメーカー別販売量
7.2 塩ビ平板・波板の需要動向
(1) 塩ビ平板・波板の需要推移
(2) 塩ビ平板・波板の需要構成および需要動向
7.3 価格動向
7.4 競合品の動向~PC板
(1) PC平板,波板の業界構造
(2) PC平板,波板のメーカー別販量(平板/波板)
(3) PC平板,波板の需要推移
(4) PC平板,波板の需要動向
7.5 競合品の動向~アクリル板
(1) アクリル板の供給構造
(2) メーカー別販売量
(3) アクリル板の需要動向
(4) アクリル板の価格動向
8.床 材
8.1 塩ビ床材の種類と特徴,用途
8.2 業界構造
(1) 塩ビ床材メーカー
(2) コンポジットタイル
(3) ホモジニアスタイル
(4) 長尺シート
(5) クッションフロア
(6) インレイドシート
(7) タイルカーペット
8.3 塩ビ床材の種類別需要推移と需要動向
8.4 非塩ビ系床材の開発状況
8.5 今後の展望
(1) 非塩ビ系床材の開発が塩ビ系製
品に与える影響度合い
(2) 床材の需要予測
9.排水マス
9.1 塩ビ排水マスの種類と開発メーカー
9.2 塩ビ排水マスの開発経緯と開発状況
9.3 今後の需要見通し
10. 異形押出建材
10.1 異形押出製品業界の構造と需要動向
(1) 異形押出製品の種類
(2) 塩ビ系異形押出製品の用途別業業動向
(3) 異形押出製品の需要動向
(4) 塩ビ系異形押出製品と非塩ビ系異形押出製品の競合関係
10.2 塩ビ異形押出建材の需要動向と見通し
(1) デッキ材
(2) 窓枠
(3) 壁・天井材
(4) 幅木,回り縁,見切り
(5) 一般建材
内容説明
本書では、建築用に使用される塩ビの需要構造と塩ビ建材の競合品の開発状況を解明するとともに、塩ビ建材の今後の展望と方向を示した。
目次
第1章 塩ビ建材と環境問題(環境問題と塩ビ建材;建設省「建築物におけるダイオキシン対策研究会」の動向;塩化ビニル業界の対応;需要業界の対応)
第2章 塩ビ建材の需要構造と今後の展望(塩ビ建材の強みと弱み;塩ビ建材の需要構造と種類別需要推移;塩ビ建材と競合材料のリサイクル性;塩ビ建材の課題 ほか)
第3章 塩ビ建材と競合材料の分析(化粧フィルム;壁紙;防水シート;電線被覆材 ほか)



