出版社内容情報
★ 1997年度弊社刊『機能性インキの開発と応用』の改訂版
★ 最先端のインキ技術について網羅した内容
★ インキ技術を利用した応用分野についても記述
刊行によせて
シーエムシーより,1990年に「最新・特殊機能インキ」が刊行された。その時まで,特殊な機能を有するインキについて,その開発と応用を具体的に解説した成書が存在していなかったこともあり,私達印刷インキの研究開発に従事するものにとっては大変参考になる書籍であった。その後,印刷業界はコ
ンピューター技術の急速な発展とデジタル化技術の進歩により,オフセット,グラビアなどの従来の印刷技術,粉体トナーの電子写真技術及び液滴インキによるインクジェット技術も大きな進歩を遂げた。
これらの技術進歩を踏まえて,1997年には新たな種類の機能性インキも加え,全面的に改定した「機能性インキの開発と応用」が刊行されたが,印刷業界はもとより,エレクトロニクス関連,事務機器関連業界など,広範なインキユーザーに大いに役立つ参考書であったと考えられる。
今回,刊行後4年が経ったこの「機能性インキの開発と応用」を再度,改定し,発刊することになったが,グラフィックアーツ業界の技術の進歩及び環境負荷低減が要求される時代に対応した各種インキの開発と応用について,各界で活躍されている専門家の方々に最近の技術動向を踏まえ,加筆或いは新たに執筆していただいた本書の各章は各種特殊機能性インキを理解する上で大変役立つ参考書である。
この書籍を企画,編集,刊行されたシーエムシー 編集部に感謝する。
2002年1月
大島 壮一
執筆者一覧(執筆順)
大 島 壮 一 東洋インキ製造?梶@GA営業本部 販売推進部 担当部長
野 口 弘 道 キヤノン(株) iプリンタ記録材料開発センター 主席研究員
山 崎 弘 コニカ(株) オフィスドキュメントカンパニー サプライ開発統括部 企画グループリーダー
田 近 弘 東洋紡績(株) 機能材開発研究所 バイロン開発センター 主幹
高 尾 道 生 東京インキ(株) 第一生産本部 取締役 インキ技術部長
村 山 義 彦 根本特殊化学(株) 相談役
鈴 木 義 男 (株)記録素材総合研究所 代表取締役社長
濱 田 望 ザ・インクテック(株) 技術第6部グループ長
津 川 洋 晶 日本化薬(株) 機能材研究所 主幹研究員
坂 岡 宏 司 林化学工業(株) 技術部 部長
渡 利 清 宏 東洋インキ製造(株) グラビア事業部統合技術部 技術管理課 課長
稲 葉 俊 帝国インキ製造(株) 研究所 主務研究員
大 長 正 伸 大日精化工業(株) グラビアインキ技術本部
遠 藤 秀 樹 大日本インキ化学工業(株) 平版インキ技術本部 平版インキ技術1グループ
高 田 直 人 帝国インキ製造(株) 研究所 研究員
寺 山 道 男 東洋インキ製造(株) SS事業推進部 技術課 課長
守 屋 和 悦 帝国インキ製造(株) 研究所 主任研究員
山 口 誠 次 大阪印刷インキ製造(株) 技術部 柏原技術第二部 部長代理
浅 野 義 憲 十条ケミカル(株) 管理部 部長
山岡新太郎 東洋インキ製造(株) オフセット事業部 技術部 部長
後 藤 朋 之 ザ・インクテック(株) 技術第1本部 開発第1部 部長
広 瀬 健 東洋インキ製造(株) ケミカル事業本部 EBプロジェクト 担当部長
小 川 良 郎 ザ・インクテック(株) 技術第1本部 技術第1部 部長
高 山 暁 (株)東芝 研究開発センター 表示材料・デバイスラボラトリ 主任研究員
構成および内容
刊行によせて 大島壮一
?T 電気・電子機能編
第1章 ジェットインキ 野口弘道
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2 染料技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
2.1 インクジェット用の水溶性染料
2.2 黒色染料とインキ
2.3 マゼンタ染料
2.4 シアン染料
2.5 イエロー染料
3 インキ化の技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
3.1 写真画質の印刷
3.2 普通紙への印刷
3.3 インキの安定性とプリンタの信頼性
3.4 光堅牢性
3.5 屋内での変退色性-ガス退色-
3.6 暗退色-画像のマイグレーション-
3.7 特色インキ・混合染料の色軌跡
4 顔料インキ技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
4.1 カーボンブラックインキ
4.2 伝統的な分散技術によるインクジェット顔料
4.3 化学表面修飾型のインクジェット顔料
4.4 マイクロカプセル型のインクジェット顔料
4.5 樹脂と色材の複合技術
5 インクジェット印刷の展望と色材 ・・・・・・・・・・・・・・・・17
5.1 付着
5.2 速度と画質
5.3 フルカラー顔料インキの課題-色再現と特色
5.4 デバイス技術
5.5 非吸収性基材への印刷
5.6 油性インキ
5.7 紫外線硬化インキ
5.8 多様な用紙への印刷適性付与
5.9 転写型の印刷
6 まとめ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20
第2章 静電トナー 山崎 弘
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
2 トナーの市場 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
3 電子写真プロセス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
4 トナーの分類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
5 トナーの構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27
6 トナーの製造方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
7 トナーの今後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33
第3章 ポリマー型導電性ペース 田近 弘
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34
2 導電性ペーストの分類 ・・・・・・・・・・・・・・・34
3 導電性ペーストの構成材料 ・・・・・・・・・・・35
3.1導電性フィラー
3.2 バインダー樹脂
4 スクリーン印刷性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
5 耐屈曲性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44
6 導電性ペーストの塗膜構造 ・・・・・・・・・・・44
7 導電性ペーストの特性と用途 ・・・・・・・・・・44
8 ポリアミドイミド系導電性ペースト ・・・・・・・45
9 UV硬化型ペースト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・48
10 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49
?U 光機能編
第4章 オプトケミカル(OCR/OMR)インキ 高尾道生
第5章 畜光・夜光インキ 村山義彦
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
2 畜光インキの種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・57
3 畜光インキの特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58
3.1 発光特性
3.2 残光特性
3.3 耐光特性
3.4 耐熱特性
4 畜光インキの留意点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・60
4.1 インキ用メジウムについて
4.2印刷厚について
4.3 印刷下地色について
4.4 着色について
5 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62
第6章 フォトクロミックインキ 鈴木義男
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63
2 フォトクロミック素材の変色機構と特性 ・・・・・・・・・・・64
2.1 フォトクロミック素材の変色メカニズム
2.2 光学異性化に基づくフォトクロミック素材の 変色機構とそれらの特性
3 フォトクロミック素材 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71
3.1 スピロピラン系化合物
3.2 芳香族多環フォトクロミック化合物
3.3 チオインジゴ系フォトクロミック化合物
4 フォトクロミック素材の耐光性について ・・・・・・・78
5 フォトクロミック素材の応用 ・・・・・・・・・・・・・・・・80
5.1 表示装置(ディスプレイ)用素材としての応用
5.2 記録材料としての応用
5.3 印刷インキとしての応用
6 フォトクロミック製品のメーカー ・・・・・・・・・・・・・・・84
6.1 フォトクロミック色素および製品の製造・販売メーカー
6.2 フォトクロミック製品の販売メーカー
?V 熱機能編
第7章 熱転写用インキと転写方法 濱田 望
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・89
2 溶融型熱転写記録材料 ・・・・・・・・・・・・・・90
2.1溶融型熱転写記録の原理
2.2 溶融型熱転写用リボンの構成
2.3インキ組成について
2.4 最近の溶融型転写の動向
3 昇華型熱転写記録材料 ・・・・・・・・・・・・・・・94
3.1 昇華型熱転写記録材料の原理
3.2 昇華型熱転写記録材料の構成
3.3 インキ組成について
4 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・96
第8章 示温インキ 鈴木義男
1 示温インキとは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・98
2 示温インキの種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・99
3 示温インキの特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100
3.1 不可逆性タイプ
3.2 可逆性タイプ
4 示温インキの応用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・113
4.1 示温インキの応用
4.2 示温インキの特殊な応用
5 示温インキのメーカー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・115
第9章 感熱インキ 津川洋晶
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117
2 特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・117
3 発色原理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118
4 発色組成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119
5 原材料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・119
5.1 発色剤(ロイコ染料)
5.2 顕色剤
5.3 増感剤
5.4 結合剤
5.5 添加剤・助剤・その他
6 感熱インキの構造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・125
6.1 分散機
6.2 分散剤
6.3 分散粒子径
6.4 水系感熱インキの組成例
6.5 溶剤系感熱インキの組成例
7 感熱インキの製品管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・128
8 感熱インキの種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・132
8.1 近赤外読み取り感熱インキ
8.2 リライダブル感熱インキ
8.3 2色発色感熱インキ
8.4 透明感熱インキ
9 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・135
?W その他の特殊機能インキ
10章 繊維製品用インキ 坂岡宏司
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・139
2 現状と今後の技術 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・139
3 技法と図案効果 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・140
4 繊維製品用インキにみる機能化 ・・・・・・・・・・・・・・・・141
5 染料捺染の現状と今後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・144
6 特殊模様出し ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・145
7 環境保全と捺染 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・147
8 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・147
第11章 パールインキ 渡利清宏
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・148
2 パール顔料の歴史と開発過程および最近の動向 ・・・・・・・・・・148
3 パール顔料の光学的性質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・149
3.1 規則的多重反射
3.2 干渉色
4 パールインキの組成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・152
5 パールインキの問題点 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・153
5.1グラビア印刷での問題点
5.2グラビア印刷物での問題点
6 パール顔料の最近の動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・153
6.1 従来品の改良タイプ
6.2 機能性パール顔料
6.3 新エフェクト顔料
7 今後の課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・155
第12章 カーボンインキ 稲葉 俊
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・157
2 カーボンインキの種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・157
3 ワックス型カーボンインキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・157
3.1 インキ物性
3.2 インキ組成
3.3 品質評価
3.4 印刷適性
4 活版型カーボンインキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・162
5 特殊用途のインキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・163
6 カーボンインキの法関連 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・164
7 カーボンインキの現況と今後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・164
第13章 磁性インキ 大長正伸
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・165
2 分 類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・165
3 材 料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・167
4 分散工程 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・168
5 品 質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・168
5.1 磁気特性測定項目と影響する要因
5.2 品質に影響する要因
6 今後の展望等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・170
第14章 香料インキ 遠藤秀樹
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・172
2 香りの選択 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・173
3 香料選択上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・174
4 香料インキの製造方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・175
5 ニスタイプ香料インキの製造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・176
6 カプセルタイプ香料インキの製造 ・・・・・・・・・・・・・・・・・177
7 香料インキ使用上の注意 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・179
7.1 ニスタイプ香料インキ
7.2 カプセルタイプ香料インキ
8 香料インキの用途 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・180
9 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・180
第15章 プロテインインキ 高田直人
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・182
2 インキに配合されるプロテインパウダー ・・・・・・・・・・・182
3 プロテインインキ機能のメカニズム ・・・・・・・・・・・・・・・183
3.1 吸湿放湿性’保湿性
3.2 生体適合性
3.3 弾力性
4 プロテインインキの種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・185
5 プロテインインキの特性’耐性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・186
6 プロテインインキの用途と今後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・188
第16章 スクラッチインキ 寺山道男
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・189
2 スクラッチ印刷システムの構成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・189
2.1 用 紙
2.2 下地絵柄
2.3 剥離ワニス
2.4 スクラッチ銀
2.5 保護OPワニス
2.6 備 考
3 スクラッチ印刷物の性能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・192
4 その他のスクラッチインキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・192
5 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・193
第17章 シール・ラ戰覦??僖ぅ鵐? ー蕾囲賊?
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・194
2 シール・ラベル印刷機 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・195
3 シール・ラベル用印刷基材 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・195
4 シール・ラベル印刷用インキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 196
5 インキの組成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・197
6 インキの必要特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・198
6.1 印刷適性
6.2 乾燥性
6.3 膜特性
7 環境対応 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・199
8 今後の応用展開 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・200
8.1 シール・ラベル用印刷機の今後の動向
8.2 印刷用インキの今後の動向
第18章 段ボールインキ 山口誠次
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・202
2 段ボール印刷用インキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・202
3 従来のプリスロ印刷用速乾インキ ・・・・・・・・・・・・・・・206
3.1 速乾インキの基本的な原料
3.2 速乾インキの乾燥性
4 フレキソ水性インキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・208
4.1 フレキソ水性インキの組成
4.2 インキの製法
4.3 段ボールフレキソ水性インキに要求される諸問 題と特性
4.4. 最近の段ボールフレキソ水性インキ
4.5 大豆インキ
5 新しい速乾インキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・212
5.1 開発の流れ
5.2 非循環閉鎖型フレキソ用インキの今後
6 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・216
第19章 パッド印刷用インキ 浅野義憲
1 パッド印刷とは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・217
2 パッド印刷の特長と短所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・217
3 パッド印刷システム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・218
4 パッド印刷用インキの分類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・220
5 パッド印刷用インキの組成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・221
6 パッド印刷用インキの耐用性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・224
?X 環境対応型インキ
第20章 水性UVインキ 高尾道生
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・229
2 水性UV硬化樹脂と開始剤 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・229
3 水性UV樹脂の硬化方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・231
4 無電極UVランプ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・232
5 印刷インキへの応用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・233
5.1コーティング
5.2 グラビア・フレキソインキ
5.3 シルクスクリーンインキ
5.4インクジェットインク
6 将来展望 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・235
第21章 UVフレキソインキ 高尾道生
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・237
2 UVフレキソインキの現状 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・237
3 カチオン系UVインキ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・241
4 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・244
第22章 水なし平板用UVインキ 山岡新太郎
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・246
2 水なし平版印刷の今日までの経過 ・・・・・・・・・・・・・・247
3 水なし平版の構造および特性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・247
4 水なし印刷の特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・248
5 インキ剥離機構 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・249
6 地汚れ耐性の評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・251
7 水なし平版用UVインキの特性と素材 ・・・・・・・・・・・・・253
7.1 モノマー性状と地汚れ耐性
7.2 UVインキの動的粘弾性
7.3 問題点と水なし印刷の適用例
8 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・258
第23章 ハイブリッドインキ 後藤朋之
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・260
2 油性インキの乾燥と紫外線硬化 ・・・・・・・・・・・・・・・・260
2.1 油性インキの乾燥
2.2 UVインキの乾燥
3 油性インキとUVインキの比較 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・262
4 ハイブリッドインキの考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・264
5 紫外線重合と酸化重合の併用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・265
6 ハイブリッドインキの種類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・266
6.1 UV硬化タイプ
6.2 UV硬化+酸化重合タイプ
6.3(浸透乾燥+UV硬化)+酸化重合タイプ
7 ハイブリッドインキの特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・267
7.1 棒積性
7.2 洗浄性
7.3 PS版
7.4 オフセット適性
7.5 安全性
8 ハイブリッドインキの課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・268
9 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・268
第24章 EBインキ 広瀬 健
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・270
2 EBとは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・270
3 EB硬化の反応機構 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・271
4 EB硬化の特徴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・271
4.1 生産性向上
4.2 機能性向上
5 インキの品質設計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・274
5.1 インキ組成
5.2 EBインキに固有な品質設計上の知見
6 EBインキの硬化・乾燥システムにおける新たな開発動向 ・・・・・・・・・・・275
6.1 EBによる硬化・乾燥システムの課題
6.2 低加速電圧電子線照射システムの開発と印刷における効果
7 EBインキの市場動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・278
7.1 現在の市場
7.2 今後の動向
8 EB乾燥の環境負荷評価 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・279
9 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・279
第25章 大豆油インキ 小川良郎
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・282
2 開発の経緯 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・282
3 植物油 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・284
4 環境に優しい理由 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・285
4.1 揮発性有機化合物(VOC)
4.2 生化学分解性
4.3 損紙低減および脱インキ性
5 大豆油含有量とソイシール,エコマーク ・・・・・・・・・・287
6 大豆油インキの品質とポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・289
7 使用状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・289
8 今 後 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・291
9 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・291
第26章 消去可能インキ 高山 暁
1 はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・293
2 紙のリユースとリサイクル ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・293
3 消色の原理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・294
4 消色の方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・295
4.1 加熱消去法
4.2 溶媒接触消去
5 画像のカラー化 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・298
6 おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・299
内容説明
本書は、グラフィックアーツ業界の技術の進歩及び環境負荷低減が要求される時代に対応した各種インキの開発と応用について、各界で活躍されている専門家の方々に最近の技術動向を踏まえ、執筆していただいた本書の各章は各種特殊機能性インキを理解する上で大変役に立つ参考書である。
目次
1 電気・電子機能編
2 光機能編
3 熱機能編
4 その他の特殊機能インキ編
5 環境対応型インキ編
著者等紹介
大島壮一[オオシマソウイチ]
東洋インキ製造(株)GA営業本部販売推進部担当部長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。