出版社内容情報
☆ますます境界がなくなる印刷機、複写機、プリンターの現状
☆ディジタルハードコピーに求められる高速化、高画質化、フルカラー化の動向
☆これらを支える様々な構成材料・ケミカルスの技術開発動向
執筆者一覧（執筆順）
高橋恭介 東海大学 工学部 光学工学科 教授
北村孝司 千葉大学 工学部 情報画像工学科 教授
片岡慶二 日立工機（株） 勝田研究所 主任研究員
中村幸夫 沖電気工業（株） 研究開発本部 半導体技術研究所 プロジェクトオーガナイザ
臨 護 三菱化学（株） 横浜総合研究所 光電研究所 主任研究員
中山喜萬 大阪府立大学 工学部 電子物理工学科 教授
中山隆雄 富士写真フイルム（株） 吉田南工場 研究部 主任研究員
中村 馨 （株）リコー 化成品事業本部 ＲＳ事業部 第２生産技術部長
渡辺 眞 静岡県技術アドバイザー
小口寿彦 東芝ケミカル（株） 成形材料技術部
辻 伸行 キャボット・スペシャリティ・ケミカルズ・インクトナービジネス・ユニット テクニカルマネージャー
丸田將幸 （株）花王 化学品研究所 第５研究室 室長
大谷伸二 保土谷化学工業（株） 筑波研究所 研究・開発第３グループ チームリーダー
佐藤祐二 パウダーテック（株） 技術部 次長
板谷正彦 （株）リコー 中央研究所 画像技術開発本部 Ｖ－ＴＦ サブプロデューサー
加藤 勝 王子製紙（株） 情報用紙開発研究所 上級研究員
青木尚三 住友スリーエム（株） 技術本部 開発部 室長
鵜家邦良 グンゼ（株） 研究開発部
山下恵太郎 日立金属機工（株） ＥＳ部長
石川陽一 日東工業（株） 技術統括部 技術開発センター プロセス設計チーム 主任研究員
加藤 猛 日東工業（株） 技術統括部 技術開発センター プロセス設計チーム
構成および内容
第１章 総論
１ ディジタルハードコピー
２ 最近の電子写真技術のトピッ クス
第２章 書き込み光源とその使 い方
１ レーザ書き込み光源
1.1 プリンタ仕様と光学系仕様
1.2 ガウスビームの特性
1.3レーザ光源
(1) 気体レーザ
(2) 半導体レーザ
構造/電流－光出力特性/波長 特性/戻り光ノイズ/ビームの光学的特性
1.4 マルチビーム走査光学系
(1) 走査方法
(2) マルチビーム素子
回折格子/半導体レーザアレイ/マルチビーム光学系
２ ＬＥＤ書込み光源
2.1 はじめに
2.2 ＬＥＤヘッド構造
2.3 高密度化技術
2.4 高発光効率化技術
2.5 まとめ
第３章 感光体＝フォトレセプタ
１ ＯＰＣ感光体
２ ＯＰＣ感光体用ケミカルス
2.1ＣＧＭ(Carrier Generation Material)
アゾ顔料/フタロシアニン顔料/その他のＣＧＭ
2.2 ＣＴＭ(Carrier Transport Material)
ヒドラゾン系ＣＴＭ/アリールアミン系ＣＴＭ/スチルベン，ブタジエン系ＣＴＭ
2.3 バインダポリマー
３ 無機感光体～セレン系感光体 およびシリコン感光体～
3.1はじめに
3.2 セレン系感光体
3.3 シリコン感光体
3.4 まとめ
４ ＺｎＯ感光体
4.1 はじめに
4.2 ＺｎＯオフセット印刷用感光体
4.3 電子社員製版とＺｎＯ
4.4 ＣＴＰシステム
５ 感光体用基体と加工法
5.1 はじめに
5.2 有機感光体用基体材料特性電気的特性/光学的特性/その他考慮する点
5.3 感光体ベルトの加工法
ニッケルベルトの加工法/ニッケルベルトの品質管理
６ 観光ドラム素管の加工法
6.1 素管加工法の概要
6.1.1 素管加工法の沿革
6.1.2 素管特性と加工法
6.2 引抜管－切削法の事例
6.2.1工程概要
6.2.2引抜管－切削法の留意点
6.3 電縫管－絞り・しごき法の事例
6.3.1 工程概要
6.3.2 ERW－DI法の留意点
第４章 トナーおよび現像剤
１ トナー技術の動向
２ カーボンブラック
2.1 はじめに
2.2 カーボンブラックの構造と製造方法
2.2.1 カーボンブラックの構造
2.2.2 カーボンブラックの製造方法
2.3 トナー用着色剤としての必要特性
着色性/電気特性/分散性
2.4 最近の動向
2.5 おわりに
３ 色材
3.1 電子写真の色再現
3.2 カラートナー用色材の技術動向
４ バインダー
4.1 バインダー樹脂の構造と特徴
4.2 樹脂への要求特性とその設計
4.2.1 樹脂の設計とトナーの定着性
4.2.2 樹脂の設計とトナーの保存性
4.2.3 樹脂の設計とトナーの帯電性
4.2.4 樹脂の設計とトナーの耐久性
4.3 カラートナー用樹脂
4.4 まとめ
５ 電荷制御剤（Charge Control Agent）
5.1 はじめに
5.2 機能とその応用
5.2.1 ＣＣＡの機能
帯電量制御/帯電立ち上がり性の向上/環境安定性/帯電分布均一化/長期帯電安定性
5.2.2 トナーにおける電荷制御剤の応用
トナー表面ＣＣＡの効果/ＣＣＡ表面出現性の制御
5.3 ＣＣＡ特性評価
帯電評価法/物性評価法
5.4 化学構造からみた帯電制御剤
5.4.1 最近の特許からみたＣＣＡ研究開発動向
5.4.2 代表的な市販ＣＣＡの構造
5.5 電荷制御材の開発状況
ＣＣＡの市場動向/ＣＣＡの開発動向
６ 外添剤とその機能
７ キャリア
7.1 はじめに
7.2 キャリアの変遷
7.3 磁性キャリアの種類と製造フ ローシート
7.3.1 鉄粉系キャリア
7.3.2 フェライト系キャリア
7.3.3 マグネタイトキャリア
7.3.4 複合系キャリア
7.3.5 樹脂コートキャリア
7.4 各種キャリアの基本特性と画像の関係
7.5 キャリアの現状と問題点
7.6 キャリアの今後の方向性
7.7 おわりに
８ 液体現像剤
8.1 はじめに
8.2 液体現像法の概要
8.2.1 液体現像プロセスの概要
8.2.2 液体現像剤の構成
8.2.3 液体現像剤の物理的側面
分散の安定性/トナー粒子の帯電と電気永動
8.2.4 液体現像剤の物性に関する測定
トナーの帯電性および移動度 の測定/トナーの分散性評価
8.3 液体現像プロセスの概要
8.3.1 液体現像のメカニズム
8.3.2 液体現像のための装置
8.3.3 液体現像剤を用いた新 しいプリントシステム
8.4 今後の液体現像プロセス
8.5 おわりに
第５章 トナー転写媒体
１ 転写用紙
1.1 はじめに
1.2 転写用紙への要求品質
1.3 転写用紙の基本物性
1.4 構成材料
1.5 要求品質と用紙物性,材料
画像特性/トナー転写性/ トナー定着性/用紙カール/用紙保存性
1.6 まとめ
２ ＯＨＰ用フィルム
2.1 緒言－ＯＨＰフィルム をめぐる状況
市場状況/基本的フィルム特性/サプライチャンネル
2.2 カラー電子写真用ＯＨ Ｐフィルム設計の基礎
ＯＨＰフィルムの要求特性/色透過性－トナーの埋め込み/色透過性－密着/
レンズ理論/色透明性の評価方法/トナー/受像層界面/トナー表面/他の不透明要素
2.3 色透明性以外の要求項目
2.3.1 バックグラウンドヘ ーズ
2.3.2 通紙性と粒子
2.3.3 ＰＥＴ厚
2.3.4 表面電気抵抗
体積抵抗と表面抵抗/導電性材料と環境依存性
2.3.5 バックコーティング
2.3.6 ブロッキング
2.3.7 環境，リサイクル
2.3.8 両面コート
2.3.9 オイル対策
2.4 今後の動向
ニュートナー動向と対策/高速定着
2.5 終言
３ 中間転写媒体
第６章 ブレード，ローラ類
１ マグネットロール
1.1 はじめに
1.2 マグルットロールの構造 と役割
1.3 磁性現像剤との関わり
1.4 高速化と現像性の確保
現像剤の搬送速度を増 加すること/現像ニップ幅 を広げること/現像剤装置 薄くすること
1.5 スリーブの高性能化
耐摩耗性の向上/現像剤と の適切な摩擦力の確保/電 気的機能への配慮
1.6 磁力パターンの設計
1.7 今後の展望
２ カラー用ベルト定着装置技術
2.1 はじめに
2.2 従来のローラ定着装置の使用と問題点
2.3 メルト定着の説明
メルト定着装置の概要と特徴/構成部品と使用/問題点/改善案/メルト定着装置の改良
2.4 メルト定着装置試験
通紙時の温度特性/定着性評価/ガイド板位置設定
2.5 オイル湿布
多孔質オイル湿布ローラの紹介/オイル湿布データ
2.6 今後の課題と展開
内容説明
２１世紀も広い分野で電子写真技術が使われていくためには、コスト、信頼性、画質、速度、環境負荷などの面での新しい形での対応が必須であり、多くのやるべきことがまったなしとなっている。カールソンシステムでのブレークスルーを含めてこれらの問題解決のキイテクノロジーは、新しい機能・性能を持った材料及び材料技術である。本書には、それらを含めて、最新の情報が盛り込まれている。
目次
第１章 総論
第２章 書き込み光源とその使い方
第３章 感光体
第４章 トナーおよび現像剤
第５章 トナー転写媒体
第６章 ブレード、ローラ類
