複合糖質の化学

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  • サイズ A5判/ページ数 275p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784882310778
  • NDC分類 464.3
  • Cコード C3043

出版社内容情報

 

         執筆者一覧
   (執筆者の所属は、注記以外は1989年当時のものです)

山川民夫   (財)東京都臨床医学総合研究所
阿知波一雄  静岡県立大学 薬学部
池田 潔    静岡県立大学 薬学部
小倉治夫    北里大学 薬学部
      (現)北里大学 環境科学センター
石田秀治    岐阜大学 農学部
木曽 真    岐阜大学 農学部
長谷川明    岐阜大学 農学部
須田 功 (現)(財)競走馬理化学研究所
岡本 馨    日本臓器製薬(株) 生物活性科学研究所
森 謙治    東京大学名誉教授
      (現) 東京理科大学 理学部
金生 剛     東京大学 農学部
       (現) 信越化学工業(株) 合成技術研究所
鈴木明身    (財)東京臨床医学総合研究所
高崎誠一    東京大学 医科学研究所
小川誠一郎  慶應義塾大学 理工学部
近藤信一    微生物化学研究所 化学第二部
吉村寿次     いわき明星大学 理工学部
厚東伸佶    北里大学 薬学部
芝 哲夫    (財)蛋白質研究奨励会 ペプチド研究所


         構成および内容

序章                     山川民夫

第1章 KDOの化学とその応用    阿知波一雄、池田 潔
1 はじめに
2 KDOの合成と化学的性質
3 KDO-リピドA類の合成研究
4 リピドA縁体の化学修飾
5 KDO類縁体の合成
6 おわりに

第2章 シアル酸の化学と応用    小倉治夫
1 シアル酸の歴史と背景
2 N-アセチルノイラミン酸の化学
3 2,3-デヒドロ-2-デオキシノイラミン酸の化学
4 N-アセチルノイラミン酸含有変型ヌクレオシドの化学
 4.1 N-アセチルノイラミン酸含有単糖変型ヌクレオシドの合成
 4.2 N-アセチルノイラミン酸含有二糖変型ヌクレオシドの化学
5 N-アセチルノイラミン酸含有変型ヌクレオシドの生物活性
6 コレステロールグリコシドの化学
7 コレステロールグリコシドの生物活性
8 展望

第3章 含硫シアル酸アナログの化学と応用    石田秀治、木曽 真、長谷川 明
1 はじめに
2 C-2位に硫黄原子を含むシアル酸アナログの化学と応用
 2.1 シアル酸のチオグリコシドを含む類似シアロ複合糖質の合成
 2.2 シアル酸チオグリコシド類縁体のO-グリコシル化反応への応用
3 C-3位に硫黄原子を含むシアル酸アナログの化学と応用
4 C-6位に硫黄原子を含むシアル酸アナログの化学と応用
5 おわりに

第4章 シアル酸誘導体の生物活性とその応用    須田 功
1 はじめに
2 抗ウイルス作用
3 分化誘導作用
4 免疫調節作用
5 抗腫瘍作用
6 癌転移阻害作用
7 血小板凝集阻害作用
8 シアル酸誘導体のモノクローナル抗体作製への応用
9 おわりに

第5章 ガングリオシドの化学と応用         岡本 馨
1 ガングリオシドの歴史と背景
2 アシアロガングリオシドの合成
3 シアル酸グリコシド化反応
 3.1 シアル酸転移酵素を用いる方法
  3.2 2β-クロル体を用いる方法
  3.3 3位に保護基を導入する方法
4 シアル酸アノマー位立体化学の決定法
5 おわりに

第6章 セレブロシドの化学と応用         森 謙治、金生 剛
1 はじめに
2 スエヒロタケ子実体形成誘導活性のあるセレブロシド
 2.1 発見と単離・構造決定
 2.2 合成
 2.3 構造と活性との関係
3 ストレスによる潰瘍形成を抑制する活性のあるセレブロシド
 3.1 発見と単離・構造決定
 3.2 合成
 3.3 構造と活性との関係
4 長鎖塩基の合成法
 4.1 セリンを原料とする合成
 4.2 糖質を原料とする合成
 4.3 不斉反応を用いる合成
 4.4 酵素反応を用いる合成
 4.5 ラセミ体合成
5 展望-応用の可能性を中心として-

第7章 糖脂質糖鎖の多様性            鈴木明身
1 はじめに
2 糖脂質糖鎖の多様性について
 2.1 経時変化
 2.2 臓器特異的糖脂質糖鎖
 2.3 個体差
 2.4 動物種間に見る糖脂質糖鎖の違い
3 糖脂質の生合成
 3.1 糖脂質の脂質部分
 3.2 糖鎖の合成
  3.2.1  糖供与体
  3.2.2  糖転移酵素の性質
  3.2.3  糖転移酵素の分子生物学
 3.3 糖脂質の形質膜での存在
4 糖脂質の分解
 4.1 リソゾームの糖鎖水解酵素
 4.2 形質膜、サイトゾールの糖鎖分解酵素
 4.3 その他の糖鎖に係わる酵素
5 糖脂質のリサイクリング
6 種差を示さない臓器特異的糖脂質
7 種間差、あるいは個体差を示す糖脂質の持つ意味
8 おわりに

第8章 糖タンパク質糖鎖の癌性変化          高崎誠一
1 はじめに
2 糖タンパク質糖鎖の構造に見られる規則性と多様性
3 癌化に伴う形質膜糖タンパク質糖鎖の構造変化
 3.1 癌化に伴う高分子量糖ペプチドの出現現象
 3.2 高分子量糖ペプチド出現現象の構造的背景
 3.3 構造変化の酵素的背景
 3.4 構造変化と造腫瘍能、転移能との相関
4 ヒト絨毛性腺刺激ホルモン(hCG)に見られる糖鎖の癌性変化
 4.1 アスパラギン結合糖鎖の癌性変化
 4.2 構造変化の酵素的背景
 4.3 ムチン型糖鎖の構造変化とその酵素的背景
5 γ-グルタミントランスペプチダーゼ(γ-GTP)に見られる癌性変化
6 おわりに

第9章 シクリトール類の化学と応用        小川誠一郎
1 はじめに
2 イノシトール
3 イノシトールに関する合成研究
4 アミノシクリトール
5 類似糖質
6 類似糖を含む整理活性物質
7 そのほかの類似糖質
8 おわりに

第10章  天然アミノ糖の化学と生物活性    近藤信一
1 はじめに
2 アミノ糖と生物活性
3 アミノ糖の合成研究
4 アミノペントース類
5 アミノアロース、アミノアルトロース、アミノガラクトース
6 アミノグルコース
7 アミノギュロース、アミノイドース、アミノマンノースおよびアミノタロース
8 その他のアミノヘキソース類
9 アミノヘプトース類
10 アミノオクトース類、アミノノノース類、アミノデコース類、アミノウンデコース類
11 N環およびS環糖類
12 おわりに

第11章  分枝糖の化学と応用           吉村寿次
1 はじめに
2 分枝糖の所在、構造、分類
3 分枝糖の合成
 3.1 グリコシドウロースへの求核付加
  3.1.1  求核剤
  3.1.2  反応の立体選択性
  3.1.3  分枝糖の合成例
 3.2 C-アルキリデングリコシドへの付加
 3.3 不飽和糖への付加
 3.4 アルドール付加
 3.5 その他の方法
4 分枝糖の生化学と生理的意義
 4.1 生合成
  4.1.1  CH2OHおよびCHO分枝糖
  4.1.2  CH3-分枝糖
  4.1.3  C2-分枝糖
  4.1.4  分枝シクリトール
 4.2 分枝糖ヌクレオシド
 4.3 分枝糖と複合脂質
  4.3.1  モエノマイシンの生理活性構造
  4.3.2  古細菌の膜脂質
  4.3.3  ミコバクテリウム属の抗原性複合糖質

第12章  脱水縮合による糖鎖合成          厚東伸佶

第13章  リピドAとリポ多糖の化学と応用      芝 哲夫
1 はじめに
2 リピドAの化学構造の決定
3 天然リピドA関連化合物の合成
4 リピドA類縁体の合成
5 リポ多糖の構造と合成
6 リピドAとリポ多糖の化学の応用
7 おわりに     

内容説明

1989年発行の『複合糖質の化学と応用』の縮刷版。

目次

KDOの化学とその応用
シアル酸の化学と応用
含硫シアル酸アナログの化学と応用
シアル酸誘導体の生物活性とその応用
ガングリオシドの化学と応用
セレブロシドの化学と応用
糖脂質糖鎖の多様性
糖タンパク質糖鎖の癌性変化
シクリトール類の化学と応用
天然アミノ糖の化学と生物活性〔ほか〕

著者等紹介

小倉治夫[オグラハルオ]
北里大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。