内容説明
信仰を理解するにあたって、聖書の力強いことばと人生の意義への問いが一つになると、信仰が生活の原動力となる。本書は、人間の在り方を問い直すことから出発し、信仰において受け入れた真理を、理性によって解明し、より深い自己理解を呼び覚ます。日常の只中に第一根源である神を見出し、イエスと共にその身近な関わりのうちで生きる道標となるだろう。
目次
人生の道を問う
語りかけに傾聴する
意識―神との出会いの場
神を語る
創造を理解する
救いを待ち望む
神の近さを告げることば
子として生きるとは
人のために人間になる
あなたはどなたですか〔ほか〕
著者等紹介
リーゼンフーバー,クラウス[リーゼンフーバー,クラウス] [Riesenhuber,Klaus]
1938年ドイツ、フランクフルト生まれ。1958年イエズス会入会。哲学、神学を学ぶ。1967年ミュンヘン大学卒業。哲学博士(Dr.phil.)。同年来日。1971年東京において司祭叙階。1989年上智大学、神学博士。上智大学文学部教授、同大学中世思想研究所所長、放送大学客員教授を歴任。現在、上智大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うえ
6
「宗教は、特殊な才能を必要としてもいなければ、生活を営む上でも必要不可欠な条件でもない」「自分の存在は必然的ではないことが、人間にはわかる。そこで人は…自分が存在してよいのか…というような根源的な問いを発する」「聖書の最初のページを読むならば…天地創造は自然科学と相容れないと思われそうである。しかし世界創造という考えは、自然科学的観点からなされる問題提起とは区別された洞察にもとづくのであり、また両者は矛盾もしない。なぜならば、自然科学が…法則を探求しているのに対し…より根本的な視点に立っているから」2017/09/07