聖母文庫
加藤恕彦留学日記 - 若きフルーティストのパリ・音楽・恋

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  • サイズ 文庫判/ページ数 423p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784882161721
  • Cコード C0195

出版社内容情報

愛妻マーガレットとのモンブラン遭難死から35年。モンテカルロオペラ首席フルート奏者の心洗われる遺稿。・・・・・「日記というものは他人に読ませるために書くものではない。そして、単に日記といっても、ほんのメモ程度のものもあれば自己反省的な人生記録のようなものなど各種各様であろう。どんなものにしろ潔癖に考えればそれを公にすることは本人がこの世にいないだけに、なんとなくひっかかる点もある。しかし、世の中には全集とか、故人の追悼のためのものにいくらも発表されているのだから、あとに残った者のせめての追悼のためだ、ということを察してくれれば、むすこも発表をゆるしてくれるのではないか・・・・」(「まえがき」より) 423頁 (138)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

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心洗われる一書であった。「信じること受け入れること愛することの素晴らしさ」20歳ぐらいのときの1年足らずのパリ留学日記だが、素晴らしい世界が目の前に広げられていて感動の連続。カトリックの信仰に裏付けられた加藤氏の明るく前向きでひたむきな生き方が共感的である。いろいろな人と分け隔てなく、心を通わせることが如何に素晴らしいことであるかが彼の文章から押し寄せてくる。奇跡的で稀有な善意の人物であった。本当に惜しい人を亡くしたものである2009/01/16

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