出版社内容情報
20代中ばにベーチェット病に倒れて20年。苦しみ、悩みながらも、カトリックの信仰を得て、生きる喜びをつかむまでの手記。・・・・・20代半ば、私は難病のベーチェット氏病で光を失った。その後、病はとどまるところを知らず、容赦なく私の右手、右足を動かないようにマヒさせると、更に今度は音まで奪ってしまったのだ。これ以上、私はもう侵される所はないだろうと思ったが、最近では話すことさえ不自由になってしまった。今ここに、母が私のため10年間、毎日毎日書き記した闘病日記がある。さぞ母は心を痛めながら書いていったに違いない。そこで、この日記を追いながら、私は病気との闘い、絶望、生きる喜びを書いていきたいと思う。 388頁 (064)