出版社内容情報
長崎の潮の香りと土の匂いのするキリシタン小説とエッセイ集。長崎の同人誌やカトリック誌、小教区報などに発表された作品をまとめた一冊。・・・・・感情をめったに表に出さないゆりであったが、このときばかりはプチジャン神父の大きな手を両手でしっかり握り締め「パーデル、パーデル」とささやき続けた。命さえも覚悟してきたゆりの瞳からとめどめない涙が溢れていた。それは7代、250年待ちに待った神父発見の夜明けであった。(神父発見より) 281頁 (057)
長崎の潮の香りと土の匂いのするキリシタン小説とエッセイ集。長崎の同人誌やカトリック誌、小教区報などに発表された作品をまとめた一冊。・・・・・感情をめったに表に出さないゆりであったが、このときばかりはプチジャン神父の大きな手を両手でしっかり握り締め「パーデル、パーデル」とささやき続けた。命さえも覚悟してきたゆりの瞳からとめどめない涙が溢れていた。それは7代、250年待ちに待った神父発見の夜明けであった。(神父発見より) 281頁 (057)