出版社内容情報
「自分は女ではない」という刷り込みを内面化させていた著者に、日本での居場所がないことははっきりしていた。日本人や日本社会から逃げるように、無意識に、しかし自ら進んで自分を日本社会のマージナルな部分においていた。大きいことがなぜコンプレックスになるのか? 日本に住む人びとが決して著者に教えてくれなかった身体と社会と個人の依存関係を、アメリカ社会は身をもって教えてくれた。
「いま、私ははっきりと確信している、世界中の人間が私の声に反発し、石を投げつけようと、私は自分の信念を訴えるためにたった一人で立とう。自分のかけがえのない人生を取り戻すために、顔の見えない大衆という〈敵〉のあふれる大海に漕ぎだしていこう」
――50年の人生をとおして経験した苦悩を初めて明かす。同じような思いを抱く《あなた》が、ありのままの自分自身を受け入れるために。《ハイヒールをはいた182センチの体は、かけがえもなく美しい!》
内容説明
大きいことがなぜコンプレックスになるのか?著者が50年の人生を通して経験した苦悩を初めて明かす。同じような思いを抱く“あなた”が、ありのままの自分自身を受け入れるために。
目次
第1章 個性の国アメリカから(アメリカ女性たちの挑戦;外見に対する意識革命 ほか)
第2章 日本というムラの片隅で(日本語の暴力性;残酷な日本語世界)
第3章 大きい女にとっての外見とは?(中身より外見;ブスがモデルになれる? ほか)
第4章 大きい女にとって“女らしさ”とは?(女らしさの呪縛;“女”からの逃亡 ほか)
第5章 新しい“女らしさ”をめざす―男に選ばれなくとも女は女(男の“目”をもつ女たち;自分が世界を変える)
著者等紹介
デイ多佳子[デイタカコ]
1955年、神戸市生まれ。1977年、大阪外国語大学イスパニア語科卒業。1990年、サンフランシスコ州立大学大学院修士課程修了。日本で会社勤めや日本語学校教師を経験した後、1986年に渡米。サンフランシスコでは日米時事新聞記者や「読売アメリカ」のライターを、1992年に移ったサウスダコタ州の大学では日本語非常勤講師を務めた。1999年イリノイ州に移り住み、現在、北イリノイ大学の人事部に勤務しながら、フリーランスライターをつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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