出版社内容情報
バーンズ、プリースト、アクロイド、エイミス、ジー。現代イギリス文学を牽引する5人のポストモダン作家を通して、20世紀末のイギリス小説の状況を浮き彫りにする。
内容説明
反サッチャリズム、ヴァーチャル/リアル、黙示録的世界、ヒストリオグラフィック・メタフィクション…バーンズ、プリースト、アクロイド、エイミス、ジー、時代と切り結ぶ5人のポストモダン作家。
目次
第1章 シミュラークルの愛―ジュリアン・バーンズ『イングランド、イングランド』(二つの顔をもつ作家;シミュラークルとしての風景 ほか)
第2章 サイバースペースのサイボーグ―クリストファー・プリースト『極限』(ただのゲームではありません;ジョン・ルーサー・ノヴァク、またの名を… ほか)
第3章 アルビオンよ…目覚めよ―ピーター・アクロイド『ホークスムア』(ふむ、まるでミステリーみたいじゃないか;反‐探偵小説 ほか)
第4章 アポカリプティック・メタフィクション―マーティン・エイミス『ロンドン・フィールズ』(ミュリエル・スパーク『運転席』;終わりの意識 ほか)
第5章 愛することも、書くことも―マギー・ジー『燃える本』(緊迫の一三日間;想像を超えることを書くのは難しい ほか)
著者等紹介
木村政則[キムラマサノリ]
1968年神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。日本大学、国学院大学、日本女子大学非常勤講師。専門は、20世紀イギリス小説
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