出版社内容情報
日本経済の圧倒的勝利だった形成期、黄昏と崩壊に逢着した限界期、新たな始動がスタートした再生期を論じ、発展・成長・成熟・衰退・再生という歴史ダイナミズムの中で日本を分析する。
著者・フルザ女史は経済学博士であり経済・経営学の教授である。パリ第1大学パンテオン-ソルボンヌなどで教鞭をとる。元フランス銀行金融政策委員。現在、フランス銀行研究所財団理事であり、フランス会計学会会長でもある。本書は、日本経済の「驚異的な」歴史物語を検証し、その「個性的な」成長モデルの謎を鮮やかに解明する。マクロ経済学的な分析に加え、歴史学や社会学などを援用して、学際的なアプローチを展開。たんなる経済学的な興味や関心、そして期待を超えた日本=日本人論――「必要だが苦痛を伴う構造改革に立ち向かう日本人に対して深い共感を覚える」
第1部 競争力の追求(1955~1990)
第1章 競争力強化の主なステップ
第2章 日本型経営モデルと市場経済
第3章 文化的背景、遠い過去の遺産
第4章 20世紀の激動
第2部 黄昏
第5章 高度成長期の変質――日本経済の成熟
第6章 銀行システムの動揺
第7章 バブルの行き過ぎと豊かさのショック(1987~1990)
第8章 銀行システムの漂流
第9章 新しい国際環境不適応な日本型モデル
第3部 再生への道
第10章 金融政策
第11章 財政政策
第12章 新たな企業戦略
第13章 金融部門の不安定化克服の闘い
終章 最終的な考察
内容説明
日本経済の「驚異的な」歴史物語を検証し、「個性的な」成長モデルの謎を解明!経済学的分析に加え、歴史学や社会学などを援用し、学際的なアプローチを展開。たんなる経済学的な興味や関心、そして期待を超えた日本=日本人論―。
目次
第1部 競争力の追求(一九五五~一九九〇年)(競争力強化の主なステップ;日本型経営モデルと市場経済;文化的背景、遠い過去の遺産 ほか)
第2部 黄昏(高度成長期の変質―日本経済の成熟;銀行システムの動揺;バブルの行き過ぎと豊かさのショック(一九八七~一九九〇年) ほか)
第3部 再生への道(金融政策;財政政策;新たな企業戦略 ほか)
最終的な考察
著者等紹介
フルザ,ドニーズ[フルザ,ドニーズ][Flouzat,Denise]
経済学博士、経済・経営学教授。パリ第1大学パンテオン―ソルボンヌなどで教鞭をとる。元フランス銀行金融政策委員。フランス銀行研究所財団理事でありフランス会計学会会長でもある。日本では勲三等瑞宝章を受勲。フランスでは大統領国家叙勲・レジヨンドヌール・シュバリエ賞とオルドル・ナショナル・ド・メリット・オフィシエ賞、教育学術勲章を受勲している
瀬藤澄彦[セトウスミヒコ]
1945年生まれ。早稲田大学法学部卒業。ジェトロ(日本貿易振興機構)のアルジェ、モントリオール、パリの事務所で所長、次長、その後、パリのフランス経済財政産業省・対外経済関係局に出向。ジェトロ・リヨン事務所所長、リヨン第3大学客員教授(国際経営論)。2001年度フランス国家叙勲・シュバリエ賞を受賞
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