出版社内容情報
変革の時代における複眼的思考の可能性。横浜市立大学の「イングリッシュ・スタディーズ」特別講義の仕上げとして企画された学際的シンポジウムの成果。既存の観念から新しい時代に対応する“読み直し、見直し”の必要性と創出の可能性をさぐる。
●主な収録目次
第1部シンポジウム
Ⅰ基調報告「カノンとは」(白井義昭)
Ⅱランボーのカノン(鈴村和成)
Ⅲヴィヴィエンヌ・ブラウンの正典化概念と内田義彦(只腰親和)
Ⅳ思考のカノンをどこに求めるべきか ──アレントによるカント哲学の読み換えについて(三上真司)
Ⅴ非カノン化された源氏物語――「一部の大事」をめぐる言説あるいは源氏物語の〈叛く力〉(三谷邦明)
Ⅵカノン再考 ──「定規」・「尺度」・「比率」(ロバート・ポープ) シンポジウム質疑応答
第2部 特別集中講義「イングリッシュ・スタディーズ」参加者