出版社内容情報
現代詩人小川英晴が、総合司会で芸術の源泉に迫った鼎談集・座談集!今道友信、辻井喬、布施英利、高良留美子、堀越千秋、小海永二、松永伍一、竹山聖、今井信子ほか。
内容説明
現代詩人小川英晴が、各界の著名人と芸術の源泉に迫った鼎談・座談集!美学者、詩人、作家、画家、音楽家、医者、編集者など、第一線で活躍する芸術家たちが「詩や絵画や音楽が誕生する瞬間とは?」という永遠のテーマで激論。
目次
1 芸術・神話・美(芸術と神話(今道友信;辻井喬)
現代とは何か―現代芸術・現代の意味するもの(今道友信;竹山聖;徳山喜雄)
美は定義できるか(今道友信;布施英利;森田進)
美を求める心(今道友信;布施英利))
2 生命・色と音の記憶(“生命記憶”詩と芸術―三木成夫の世界(高良留美子;吉増克実;堀越千秋)
無名と夭折―彼らが残そうとした世界(松永伍一;ワシオ・トシヒコ)
色の記憶・音の記憶―ヴィオリスト今井信子に聴く
バッハの世界―ポエジーの源泉を求めて(鈴木雅明;大原哲夫)
アンリ・ミショーの世界(小海永二;鶴岡善久))
著者等紹介
小川英晴[オガワヒデハル]
詩人。1951年東京生まれ。1978年第1詩集『予感の猟場』、『夢の蕾』(以上、昧爽社)を刊行。他に詩画集や小詩集も多数発表。さらに音楽、美術、フラメンコなど幅広く評論活動を行う。現在、小川未明文学賞委員会委員・選考委員。「詩と思想」編集委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
非日常口
3
日本語には音に昔の人々の感性が宿っているが、西洋礼賛の明治以降に分析的思考が進んだためか全体像や魔術、そして神と言った精神性や美の意識が欠けている気がする。美術館で解説をまず読むのはよろしくない。建築におけるモダニズムはシンプルな形状を求められたがそれは言語が統一され帝国主義が進むときと一致する。911もトポスとトピックの問題を内包する。様々な専門家が対話する本書で中間色はゆとりの色とあり、311以降に強めの色がチラホラ目に付くようになった自分に気付かされた。自身に眠る美の面影を求めたい。2013/03/28