カミュ『異邦人』を読む―その謎と魅力

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784882027805
  • NDC分類 953
  • Cコード C0098

出版社内容情報

人はどうしては<異邦人>となるのか……ドイツ占領下のパリで刊行された当時無名の青年の小説は、読書界と文壇の話題をさらい、多くの批評の対象となってきた。世界を魅了したこの名作の新しい読み方と、批評の全貌を提示する初の書き下ろし評論の決定版!

I.通時的に読む――『異邦人』の物語にそって/第1部 1.葬 儀 2.日曜日 3.隣人たち 4.騒動 5.勧誘 6.殺人/第2部 1.尋門 2.囚人 3.公判初日 4.公判二日目 5.死刑囚
II.共時的に読む――『異邦人』批評の批評/第1部 言表行為を読む/第1章 語りの技法 1.〈語り〉の新しさ 2.不条理 3.中性のエクリチュール 4. 一人称の物語/第2章 語り手の位置 1.ムルソーはいつ語っているか 2.日記から小説へ 3. 語り手と読者/第2部 言表を読む/第1章 自然・歴史/第2章 母・父/第3章 アルジェリア

内容説明

人はどうして“異邦人”となるのか…。世界を魅了した名作の新しい読み方と、批評の全貌を提示する評論の決定版。

目次

1 通時的に読む―『異邦人』の物語にそって(葬儀―きょう、ママが死んだ…;日曜日―マリーに出会った…;隣人たち―サラマノ老人と出会った…;騒動―いさかいの物音が破裂した…;勧誘―レエモンが電話をかけてきた…;殺人―陽光が僕を撃った…;尋問―すべてゲームのように見えた…;囚人―マリーはほほえんでいた…;公判初日―裁判を見ることにも興味があった…;公判二日目―それは太陽のせいだ…;死刑囚―教戒師の面会を拒絶した…)
2 共時的に読む―『異邦人』批評の批評(言表行為を読む(語りの技法;語り手の位置)
言表を読む(自然/歴史;母/父;アルジェリア))

著者等紹介

三野博司[ミノヒロシ]
1949年京都に生まれる。京都大学卒業。クレルモン=フェラン大学博士課程修了。大阪市立大学助教授を経て、現在、奈良女子大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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