出版社内容情報
豊富な図版でスコットランドの 歴史を「先史から現代まで」分かりやすく説き、イングランド中心のイギリス史に“もう一つ”の視点を加へ、歴史の面白さを展開する好著。
「この小史は、幅広い見方で、スコットランドの過去を概観しようとしたもので、読者には、どんな予備知識も必要ではない。スコットランド人の独自性は、少なくとも中世初期以来、認められてきた。王国が最初に確立されたのは、早くも九世紀であったことを多くの事例が示し、同時に、スコットランドの様々な地域間の緊張関係──ハイランドとローランドの緊張関係など──を描くことも課題の一部となる。スコットランド史は、多くの伝説や神話集に生命を吹き込み、想像力を満足させる。だが、それらが事実を歪曲することもあり得る。私はできるだけ史実に忠実であろうとする一方で、歴史が良き物語を紡ぎ出すように思えてならない。」(「はじめに」より)
内容説明
イングランドの鏡としてのスコットランド―。紆余曲折にみちた歴史を「先史から現代まで」分かりやすく説く入門書。
目次
先史時代のスコットランド
ケルト人の到来
ローマ時代のスコットランド
ピクト人とケルト人
キリスト教の伝来
ケニス・マカルピン
ヴァイキング
マルカムとマーガレット
ノルマン時代のローランド
統合と危機〔ほか〕
著者等紹介
岩井淳[イワイジュン]
1956年岐阜県生まれ。1990年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、静岡大学人文学部教授
井藤早織[イトウサオリ]
1974年岐阜県生まれ。2000年静岡大学大学院人文社会科学研究科修士課程修了。現在、青山学院大学大学院文学研究科博士課程在学中
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