出版社内容情報
ブラジルの国民的作家が、蜜したたる北東部のカカオ園を舞台に、園主と労働者の対立と葛藤、売春婦のすさまじい生き様など猥雑ながら素朴に生きる人々の生活を描き、世界的名声を獲得したアンガージュマン文学の傑作!
アマードの死(2001年8月6日)によってブラジルは、バイーアを再発見し、ガブリエラ、テレーザ・バチスタ、ドーナ・フロールの如き人物に代表される妖艶さや官能性を通じて世界にその地を紹介した作家を失うこととなった。何故ならそれは、現実のものとは思えぬ見事な黄金色をしたカカオの香る、自らが生まれた土地の南バイーアを、゛全聖徒湾 ″で名高き黒いローマ、すなわちサルヴァドールの住民と文化を、彼が高らかに歌い上げているからである。」(「解説」より)
内容説明
ブラジルの国民的作家が、蜜したたる北東部のカカオ園を舞台に猥雑ながら素朴に生きる人々の生活を描き、世界的名声を獲得したアンガージュマン文学。
著者等紹介
アマード・デ・ファリア,ジョルジェ・レアル[アマードデファリア,ジョルジェレアル][Amado de Faria,Jorge Leal]
1912年8月10日~2001年8月6日。バイーア州南部イタブーナのカカオ園で生まれる。11歳の時の「海」についての作文試験で、早くも作家としての天稟を発揮して注目される。処女作『カーニバルの国』に次ぐ『カカオ』で文壇に認められ、以後、国民作家として不動の地位を占め、常にノーベル賞候補にノミネートされた
田所清克[タドコロキヨカツ]
1948年阿蘇(熊本)生まれ。京都外国語大学大学院修士課程修了。ブラジル文学、ブラジル民族文化論、専攻。現在、京都外国語大学教授、大阪府外国人相談員
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