出版社内容情報
作品全体に響きわたる魂を揺さぶる声の正体は? 多くの文学、思想、宗教等から影響を受けたイェイツは、ロマン派の継承者、象徴主義者、神秘主義者、現代詩人、アイルランド独立の旗手、アングロ・アイリッシュの苦悩者、東洋と西洋の橋渡し人などの多面性を持つ。そのため、全体像を貫く本質的個性とは何かが見えにくくなっていた。本書は、そのペルソナを繋ぐものとして想像力をあげ、〈生を逆説として映す死の鏡〉を用意した作品世界に光を当てる。
◆主な目次
夢からの逃避としての夢
秘められた夢の名前ケルブと〈夢の沈黙〉
夢の変貌と夢の責任
夢の心象化とケルブ
夢の心象を破壊するもの
楽園か、煉獄か、「ビザンティウム」、夢の航路へ
〈実存の夢〉としての詩「動揺」
悲劇における夢の生成と〈夢幻能〉との出会い
『煉獄』の中の夢の主体性
内容説明
作品全体に響きわたる魂を揺さぶる声の正体は何か!ロマン派の継承者、象徴主義者、神秘主義者、現代詩人、アイルランド独立の旗手、アングロ・アイリッシュの苦悩者、東洋と西洋の架橋など多面的なイェイツのペルソナを貫通するものとしての“想像力”をあげ、その本質と作品世界に光を当てる。
目次
第1章 夢からの逃避としての前期の夢
第2章 秘められた夢の名前ケルブと“夢の沈黙”
第3章 夢の変貌と夢の責任
第4章 夢の心象化とケルブ
第5章 夢の心象を破壊するもの
第6章 楽園か、煉獄か、ビザンティウム、夢の航路へ
第7章 “実存の夢”としての詩「動揺」
第8章 悲劇における夢の生成と“夢幻能”との出会い
第9章 『煉獄』の中の夢の主体性
著者等紹介
木原誠[キハラマコト]
1961年生まれ。佐賀大学文化教育学部助教授、英文学、アイルランド文学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫